私の宇宙からこんにちは、natanです。
今回から三体思想トライアドローンの第一部をお届けします!
「一体として見る視座」とは
三体思想トライアドローンは一言でいうと「身体と意識と空間を一体として見る視座」ということですが、「一体」とは具体的にどういう意味ですか?
Ricardoさん:意識と身体と空間を一体として見るために、私自身が対峙している私の「前」という空間に対する疑問から始まり、グルーっと大きく回りまわって人間意識が持つ「前」に戻ってくるというような思考を巡らせて、三体仮説、あ、思想ですね(笑)
三体思想という形になったわけですけども、そうした中でこれからお話するような構造観を探求することで三体思想を見出したという点をご紹介します。
はい、お願いします。
Ricardoさん:まず一つは、私という意識の「前」の空間性に対する疑問から始まって、その答えを求めるべく由来をさかのぼって子供の発達というところに着目したというのがあるんですけど、その成長・発達における構造的な段階性や、人間に至る経緯に着目しました。
Ricardoさん:今の自分を形成している背景には子供時代からの成長・発達があり、その子供の身体発達や意識発達の背景には人体の発生、母体内で受精してから人間の形に至るまでの胎内発生も振り返りました。
さらに人間に至る経緯を模索するには、やっぱり生命進化をたどるわけです。
生命進化をたどろうと思ったのは、ドイツの生物学者で哲学者のエルンスト・ヘッケルが唱えた「個体発生は系統発生を繰り返す」とした「反復説」と、生命の生態と進化の変遷に精神構造を見出す天海ヒロさんが提唱している「Animandala」が、カンブリア爆発以前と以後を人間の胎児と新生児以降に投影されているとした考え方に触れて、触発されてからです。
発達・発生・進化における反復構造
胎内における系統発生の反復
たとえば、子供の発達でいえば、生まれたての赤ちゃんの状態から、足をばたつかせて寝返りして、座れるようになって、ずりずりハイハイから四つ足ハイハイになって立ち上がって、というふうに段階的に身体発達をくり返します。(この先は大人になっていくまで身体の変化はあるわけですが)
Ricardoさん:胎内における系統発生の反復においては、いわゆる進化の過程を人間の胎児もくり返しているというような射影的な構造が見られます。
生命進化における反復
さらに生命進化では、カンブリア紀以前のエディアカラの生物群からカンブリア紀を経て、アバウトにいってしまうと魚類→両生類→哺乳類、そして猿人から人間と変化していく過程を並べてみると、この図で色分けしているような共通する段階的な構造観があるように思えるんですね。
Ricardoさん:エディアカラの生命からカンブリア期、あるいはそれ以降の生命進化が人間の発達に射影されていると見るのはAnimandalaの視点で、三体もすごく触発されて影響をうけました。
環世界の発達
環世界(※1)の発達においても、たとえば次元観が無いような持続的な空間性から、奥行きだけが発生してくる、奥行きだけが客体化してくるような環世界観、あるいは幅が構造的に現れてくるような環世界観、立ち上がってくると俯瞰視が入ってくるような構造観、というふうに環世界の中でもいろんな構造観があります。
Ricardoさん:意識の面でも自我発達というところでは、乳幼児期の意識で見える世界観と、学童期で見る世界観、青年期で捉える世界構造とか、間接的な世界構造をどう捉えていくかというように、自我発達の中でも自分の意識として捉える世界観と、自分の意識を巡らせる範囲がどんどん大きくなっていくんですね。
そういうような構造観としての共通性というのがあるんじゃないかと思っていて、結論を言ってしまえば、各観察子構造でいうところの元止揚、調整質、中性質、変換質という四段階がくり返しくり返し現れているというので、発達・発生・進化における反復構造という見方ができるんじゃないかなというのがあります。
そうですね、すごくきれいなフラクタル構造になっていますね。こうやって並べてみるとよくわかりますね。
そうですね。
次回につづく…
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