私の宇宙からこんにちは、natanです。
今回は、私たちの骨格を形成しているカルシウムが空間とどのように関係しているのかについてのお話です。
▼ 前回までのお話 ▼
カルシウムについて
これまで空間のイメージ像を成り立たせている骨格や神経系、筋肉について話をしてきましたが、もしかしてそれらに関係あるのかなということで、最近少し気になっている骨格の話題があるんですけれども…。
Ricardoさん:骨格である骨の主成分はカルシウムですよね。
そして自然の岩石の中にカルシウムも存在しています。
Ricardoさん:(文化圏による違いがあるのでどこまで結びつけるかというのはありますが…)多くの文化圏ではカルシウムを岩石から採取し、石灰としていろんなことに使われてきました。
岩石は空間の構造物を成す一角ではあるんですよね。
たとえば、原始人の時代の住居でもあった洞窟などにカルシウムが散らばっていたわけですよ。
さらに時代が進んで、代表的なカルシウムが含まれているものといえば大理石があります。
ギリシャの建造物には大理石がかなり使われていますよね。
また現代に至っては、カルシウムが含まれているものとして大きいのはコンクリートです。
とくに文化が発達したところはコンクリートだらけじゃないですか。
Ricardoさん:空間の中の構造物を構成するものと、人体の構造を構成する骨格の主成分が共にカルシウムだというのは興味深い関係だなと思っています。
空間に存在する構造物の一角を担うのがカルシウムで、とくに現代に至ってはコンクリートジャングルと化した今の空間と、過去の環境その時代における精神性と比較してみると面白いかもしれません。
より自我が強まった人間の意識における外在の文化がコンクリートにまみれているというのは…。
そういう形で自我の強まりが表現されているというのは面白い見方ですね。
Ricardoさん:奥行きの子供たちで春井星乃さんが説明されたように、時代を経て大きな意味での精神構造の発達がなされているという話にも関係してくるのかなと。
社会的な精神構造がどんどん発達してきて、同じように個人の自我が確立されてきているわけですよね。
自我がより強固になって、他者化された自我が個我化(※1)していく変遷を、同じように空間も自然が多かったところがコンクリートでどんどん埋め尽くされていくようなところは何か関係が深そうだなと思います。
木材建築の多い日本について
さきほど「空間の構造物を成すものは文化圏によって違いがある」と言ったのは、日本や東洋といった文化圏においては、石を使った構造物よりも木材を使った構造物の方が多いんですよね。
日本が木材建築が多い理由は、精神性を現したものなのでしょうか?植物である木を使うというのは。
Ricardoさん:たぶんそうだと思います。西洋の空間性はルネサンス期を前後にして、絵画とかも平面的だった表現方法が遠近法を取り入れて、より空間性をイメージした世界像に変わっていくんですよね。
だけど日本の場合は、江戸時代に至るまで絵巻物は完全な二次元ではないにしても、完全な三次元とも言いがたいような半二次元的な、チームラボが使うCGアートの中によく表されますが、平面と奥行きがつぶされたような仮想平面、仮想空間のような表現で絵巻物って表されるじゃないですか。
そういった空間のイメージ感が東洋と西洋ではずいぶん違うと感じるのと、さっきも言ったように割と早い段階で石を使った建築物で成り立っている文化圏と、木材で成り立っている文化圏との違いはそこにも出ているような気がします。
次回につづく…
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