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【シュタイナー】輪廻転生の目的とは?~輪廻は霊的進化の基本法則~

三つの魂アイキャッチ 基礎知識&人類の課題(シュタイナー思想)
natan
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私の宇宙からこんにちは、natanです。

今日は、輪廻転生の目的についてお話したいと思います。

輪廻転生の誤解

「輪廻」に関してよく誤解されていること、それは「輪廻は”魂”がするもの」という考えです。

これまでのシュタイナー宇宙論の中で、魂にも触れてきましたが、魂とは「霊」を支える存在です。

魂06

そして、私たちの本質は「霊」です。

なので正しくは、

「輪廻は”霊”がするもの」

ということになります。

「霊」こそが時空を超えて輪廻する本体であり、「魂」「身体」は輪廻のつど解消されます。

霊は時空を超えて持続する

人間は死を迎えると、身体だけでなく魂も解消されます。

「解消」といっても、消滅してしまうわけではなく、魂は魂領域であるアストラル界に戻されます。

輪廻

そして、

「霊」は時空を超えて持続する

という性質を持っています。

輪廻の目的

「霊」の輪廻の目的は、ズバリ…!

真の自我性をもたらす高次自我を完成させること

この高次自我を完成させることによって、人間は霊的に独立した存在となり、高次霊界で宇宙の創造活動に主体的、能動的に携わる存在となります。

しかし、たった一回の人生では、高次自我を完全に形成することができません。

そのため、真の自我性に向けて歩みを進めるため、

進化途上の自我がその自我にそった魂をまとい、さらにその自我と魂にそった遺伝資質を持った両親のもとで、肉体を身にまとうことをくり返してきています。

natan
natan

まるで「着せ替え」みたいな感じですね!

カルマの法則

人間の魂形成の法則のことを、

カルマの法則

といいます。

一般的にカルマは悪い意味で使われていますが、人間には「良いカルマ」「悪いカルマ」があるそうです。

自我が完成した分、良いカルマを通して、成熟した魂が生みだされますが、一方で不完全な自我は、不完全な魂を生みだします。

輪廻02

「不完全な自我」「不完全な魂」について、シュタイナーはこう話します。

ルドルフ・シュタイナー
ルドルフ・シュタイナー

頭のいい人間が他人を欺き、知性を自分の利益のために悪用するようなことをすると、次の転生では愚鈍に生まれる。

さらには、

ルドルフ・シュタイナー
ルドルフ・シュタイナー

自分の脳組織を正しく形成できなくなり、思考力そのものが失われていく。

そういうことが輪廻を通じて起こってくるそうです。

このように人間は、

  1. 「霊」の輪廻の法則
  2. 「魂」のカルマの法則
  3. 「肉体」の遺伝の法則

この三つの法則を通じて輪廻をくり返し、「真の自我性」の形成を目指しています。

よって、輪廻とは

「真の自我性」の形成に向けた、地球紀における人間個体の霊的進化の基本法則

ということになります。

輪廻現象の終了

ちなみに、人間に自我が付与される以前(レムリア時代以前)には、人間は輪廻することができなかったそうです。

そして将来、人間が霊的に自立し、霊的な成熟を果たせば、輪廻という現象は必要なくなるそうです。

今後において輪廻という現象がいつまで続くかというと、

人類総体において「真の自我=高次自我」を確実化するときまで

とのこと。

それは今から約6,000年くらい先の話だそうです。

まさにヌーソロジーでいう「覚醒期」を通して輪廻現象が終わる、というイメージですね。

調整期と覚醒期09

長いように感じますが、それまでに各個人に許される輪廻の回数は5~10回程度だそうです。

それを終えると、人類は輪廻を伴わない、新しい進化の道を歩むそうです。

輪廻現象終了における二つの考慮

そして、この人類全体の輪廻現象の終了に関して、二つのことを考慮する必要があります。

同胞のためにあえて輪廻をしてくる

これからの時代、じょじょに個々人としては、もう輪廻の必要がない人も出てきますが、同胞の霊的進化のためにあえて輪廻してくるという現象が生じるそうです。

同胞のために輪廻してきた当人の自我がさらに発展する

同胞の霊的進化のために、自らの力を注ぎ込むことによって、輪廻してきた当人の自我そのもののさらなる発展が可能になるそうです。

今後の輪廻の目的

以上のことから、輪廻とカルマの法則は、これまで個々人の霊的進化のための法則でしたが、

これからは霊的な成長を遂げた人が他者のカルマを引き受ける

という現象が生じはじめるそうです。

仲間04

これは輪廻とカルマの法則が、従来までの個々人の自我進化の法則から、これからは人類全体の霊的進化の法則へと変化していくことを意味しています。

【輪廻】個々人の自我進化→人類全体の霊的進化の法則へ

輪廻現象終了後には…

人類全体として輪廻が終了するとき、人類総体として霊的世界を認識する力も顕在化し、カルマも浄化され、魂も純化していることでしょう。

そのとき、不順な部分として残っているものは、やがて人類全体の進化から切り離されることになるそうです。

多分、このとき起こる現象が、シュタイナーのいう「霊的洪水」、ヌーソロジーでは「力の等換」だと思われます。

ヌーソロジーとシュタイナーの対応02

シュタイナーの教え

人間は輪廻していきますが、今世では霊的認識に目覚めない人も、私たちの誰もがどこかの時点で自らの霊性に目覚め、霊的世界を意識化することが必要になります。

それが、これからの時代の人類の課題です。

今世か来世のどこかの時点で、人それぞれが自らの魂の中に霊を見出し、霊的世界を意識化する必要があります。

霊的な学びは輪廻を越えて作用していきます。

なので、シュタイナーはこう言います。

ルドルフ・シュタイナー
ルドルフ・シュタイナー

霊的思考に向き合うとしたらそれは早いほうが良い。

まとめ

輪廻の話はまだまだ深い情報があるのですが、今日はその中でも重要だと思う点をご紹介しました。

次回はいよいよ、このシリーズの総まとめになります。

「私たちが前回進化を見送った理由」について、ようやく明らかになります!

次回もお楽しみに♪

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