私の宇宙からこんにちは、natanです。
今日から、魂に関するお話をしていきたいと思います。
これまでのおさらい
まず最初に、各宇宙紀において人間に付与されてきた機能を簡単にふり返ってみます。
以上の基礎知識を踏まえた上で、魂のお話に進みます。
魂の所在について
魂は、人間のアストラル体の領域に存在しています。
魂と自我の関係について
魂は、太古の昔(土星紀)から人間に備わっていた機能ではなく、この地球紀において、人間に自我が付与されてから、魂は形成されました。
上記でも触れましたが、魂の領域はアストラル体です。
ですので、魂形成の視点において、「月紀にアストラル体が人間に付与される」という過程が必要になります。
三種類の魂
魂は三つの種類を持ちます。
魂も三位一体構造を持っています。
しかし、この三つの魂は同時に形成されるのではなく、感覚魂→悟性魂→意識魂という順番で一つずつ成長をしていきます。
感覚魂について
わかりやすくするために、前回のお話のように「人間に”自我性”というエッセンスを注入した」という例でお話します。
感覚魂の誕生
まず、地球紀において人間に「自我」というがエッセンスが注入されたとき、最初に成長をはじめたのが「感覚魂」です。
感覚魂が形成されることで、アストラル体が対象を知覚できるようになりました。
この感覚魂は「アストラル体の本質」になります。
感覚魂は、肉体やエーテル体に働きかけることで、目の前の対象を知覚意識化させ、持続させます。
ヌーソロジーではエーテル空間(素粒子空間)のことを、「記憶が存在する場所」「純粋持続」などと表現するのは、感覚魂によってエーテル空間に持続機能が与えられているからです。
そして、肉体・エーテル体でこの対象を意識化したのち、アストラル体に
快・不快/共感と反感/欲望/衝動/熱情
などの感情を生みだします。
よって、私たちが普段感じている感情は、じつはアストラル体で感じ取っているということになります。
感覚魂が成長した時代
この感覚魂の形成は、シュタイナー宇宙論によれば、紀元前747年より以前に起こりました。
その時代を映画などでふり返ってみると、感覚魂の特徴にもあるように、欲望や衝動、私利私欲の権力闘争などによって戦争というものがはじまった、と捉えることができます。
トロイとか見てるとそう感じますね。
この時代は、いわゆる「感覚魂の時代」になります。
悟性魂について
紀元前747年に感覚魂が成熟することで、次なる魂が成長をはじめました。
それが「悟性魂」です。
悟性魂は、感覚魂で受けとった「快・不快、本能、情欲、衝動」を理論的に思考する能力を与えます。
そして悟性魂は、思考した内容を「記憶」する働きを持ちます。
この思考の記憶は「自己の所有物」として保存されます。
私たちが死によって肉体を失っても、前世において学んできたことを忘れずに、来世においても引き継いでいけるのは、この悟性魂の働きによるものだと思われます。
悟性魂が成長した時代
さらにこの悟性魂は、思考の力で霊的世界から得た直感を結びつける働きもします。
霊的世界は、言葉にできない世界です。
その言葉にできない世界を、何とか言葉で表現しようとしたのが「哲学」です。
シュタイナー宇宙論では、紀元前8世紀(B.C.747)以降から西暦15世紀までを「悟性魂の時代」と呼んでいます。
その時代に、ギリシャで哲学が誕生したのも、この悟性魂の発達によるものです。
意識魂について
西暦15世紀に悟性魂は成熟をみせ、その後「意識魂」と呼ばれる魂が成長をはじめます。
意識魂は霊的世界から直感を受けとり、悟性魂によって思考してきた記憶とともに、永遠の真理を形成します。
悟性魂は、まだ直感的に霊的世界とのつながりを持っている状態でしたが、この意識魂はダイレクトに霊的世界と接触しはじめます。
自我性の成熟
さらに意識魂は、自我の成熟をもたらす役割を持っているため、悟性魂とタッグを組んで真の自我性を作り上げていきます。
ヌーソロジーやシュタイナー思想で「霊性回帰には思考することが大切だよ」と学んできましたが、その理由も、悟性魂によって思考することで真の自我性が形成されるからなんですね。
悟性魂によって記憶されてきた過去の輪廻における学びを、この意識魂によって本格的に霊性回帰へつなげていくという感じなのでしょう。
意識魂が成長する時代
の意識魂は15世紀から成長をはじめ、西暦3,573年まで続くようです。
この時代は第五文化期にあたり、この時代のことを「意識魂の時代」と呼びます。
今まさに、私たちが生きている時代がこの「意識魂の時代」になります。
そして15世紀からはじまった意識魂の時代は、三つの魂のうち、もっとも霊的進化に直結する「最後の魂」「魂の核」を育てる大切な時代となります。
まとめ
以上、三つの魂のご紹介でした。
自我の付与によって、三つの魂が誕生したわけですが、言い換えれば、
と表現することもできますね。
今日のお話を読めば、「魂=私」という表現が適切でない、ということがご理解いただけたかと思います。
たしかに、魂には個人の記憶が保存されていたり、その部分で感情を感じているので「魂=私」と捉えてしまうのも無理はないと思います。
ですが、魂はあくまでも私たちの本質である「霊」を支える存在です。
しっかり「霊」と「魂」の違いを覚えていきましょう!
次回もお楽しみに♪
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