私の宇宙からこんにちは、natanです。
今日は地球紀において、みなさんの大好きなレムリア時代に触れていきたいと思います。
◎前回までのお話はこちら↓
▼ 参考書籍 ▼
月の分離
前回お話した、第一根幹人類期ポラール時代、第二根幹人類期ヒュペルボレアス時代では、
地球と太陽の分離
という衝撃的な大事件が起こりました。
そして太陽が分離した後、
地球に荒廃の力をもたらす「月」の分離
という、さらなる大きな激変が生じます。
ここから第三根幹人類期レムリア時代がはじまります。
人間の進化について
上半身・下半身・四肢の分岐
月が分離した結果、地球環境は急速に冷却化が進み、人間はその中で生き抜くための凝縮化が一層進行していきます。
それにつれて、人体の形姿にも大きな変化が生じます。
第一・第二根幹人類期において、人間の姿は細長い楕円形(ゾウリムシ的)な姿から、円錐形へと変化したとお話してきました。
その際、「火の霧の状態」と表現される気体状の成分が生じ、それにより、思考や人格形成を司る悟性諸器官の形成が可能になりました。
しかし「火の霧の状態」は、月の分離によって解消されることとなります。
気体状と水体状で構成されてきた人体は、
その役割によって、分岐していきました。
また、それまで養分摂取と生殖活動に使われていた諸器官は、
へと変化していきました。
人間が直立できた理由
ところで、人間は地球上の動物の中で唯一直立する動物ですが、人間に直立を可能せしめたのは、
この時期の、思考活動器官の形成に起因する。
とシュタイナーは述べています。
思考するということと、直立歩行の関係はそのように関連しているそうです。
つまり逆をいえば、動物たちには思考器官がないため、四つん這いで生活しているということになります。
輪廻転生の仕組みの発端が生じる
月が地球から分離すると同時に、それまで自家受精によって、自分と同じ存在を生みだしてきた生殖力も、ともに地球から離れ、自家受精する人間の力は消失していきます。
「月は生殖力の象徴」、といわれる所以もここにあるようです。
第一・第二根幹人類期の自家受精の時代には、人間は生みだした子供に、自分の意識を移行させることをくり返し行ってきました。
月の分離によって、人間はそれまでの男女両性具有から単性へと変化し、自家受精から男女の交合による形へと変化していきます。
その結果、自分自身をくり返し生産するこれまでの生殖行為は、地上に受肉する一個の人間自我のための、肉体を提供する行為へと変容していきました。
この変容によって、地球紀でもっとも重要な人間成長進化のメカニズムである、輪廻転生の仕組みの発端が生じました。
月の分離による霊的世界の大変動
ルシファー存在について
以下のお話は、以前ご紹介した、輪廻転生を生みだす原因となった、ルシファー存在に関するものです。
月の分離によって、霊的世界でも大きな変動があったようです。
シュタイナーは、ルシファー存在について、こう述べています。
月の分離以前の地球では、高次の本性たちが人体の内面から全体に働きかけていた。
そして、月の分離以降は、外側から下半身だけにしか働きかけることができなくなった。
しかし、人間の上半身に対しては、進化の停滞した高次本性たちが、人間が獲得した悟性器官を介してアストラル魂に働きかけ、自らを進化させるようになった。
それがルシファー存在だ。
ルシファー存在は、太陽が地球から分離するまでは、それまでの高次本性(創造神)のグループに属し、神的創造行為に参加していたそうです。
しかし、月が分離して以降、月の高次本性が働いている間は休息状態となりました。
そして「火の霧の状態」が消え、人間が悟性器官を形成するようになると、ルシファー存在は休息状態から抜けだし、太陽と関連した活動を再開します。
なぜならば、人間の内なる太陽としての悟性活動が太陽活動とリンクしているため、ルシファーは活動する機会を人間の中に見出すことができるようになったからです。
これがルシファーの別名である、「光を担う者」の所以になっています。
Col.2『ルシファーの誕生』
ルシファーとは、人間に二つのエゴイズムとして、欲望に翻弄される自我(悪)と、高次の自我(善)の選択を迫る「自由」を与える存在です。
その本質は叡智霊キュリオテテスの供犠をケルビームの一部が断念し、断念されたその供犠の実質を横取りした存在として表現されます。
すなわち神的存在が断念を行うことで、悪を世界にもたらす霊を出現させました。
人間は植え付けられた悪を克服することによってのみ自らを進化することができる、というシステムが、このようにして作られました。
余談ですが、月紀において出現する液体、すなわち水は、ケルビームの一部が叡智霊の供犠の受け取りを拒否する「断念」から生じた、とシュタイナーは述べています。
シュタイナー思想とヌーソロジーより
シュタイナー宇宙論は、人間の進化と創造神の進化がセットになっているので、ちょっと理解が難しいところがありますね…。
それでは次に、いよいよレムリア時代の詳細に入っていきます。
レムリア時代の様子
当時の地球環境
まず、レムリア時代の地球環境について。
レムリア時代、大陸は現在のスリランカ島からマダガスカル島にかかるアフリカの一部を含み、さらにはオーストラリアまでの南アジア一帯に広がっていたそうです。
当時の地球の空気は、現在の大気よりもかなり濃密で、地上は海にとり囲まれ、蒸気で覆われていたそうです。
そして、全土には嵐が吹き荒れて大地は激動し、薄い地殻のところどころで地下から火が地上を突きやぶり、巨大な活火山が噴火をくり返すなど、破壊活動がくり広げられていたと描写されています。
しかし一部の大地は冷え固まり、そこには現在の形態とは大きく異なる、動物界の先祖たちが生活していたそうです。
また植物は、巨大なシダやシュロ類として地上に生いしげり、大森林を形成していました。
これはまさに、地質学でいう古生代のようなイメージです。
当時の人間の容姿と進化状況
そのような中、人間は大地ではなく水や蒸気の中で、幼弱な肉体とエーテル体を、アストラル体と自我が包み込む形をとっていました。
その姿はまるで…、
ゼリー状のクラゲ
のような形態だったそうです。
また、多くの人間はほとんどがまだ動物的な状態にあり、魂は本能、欲望、すなわち動物的欲求にまみれて生活していたそうです。
彼らの意識は形象意識、すなわち夢の意識にあり、周辺の事物や出来事を表象(イメージ)することはできましたが、記憶する力が備わっていませんでした。
また、感情を表現する音声をあげることはできましたが、言語の形成までには至らなかったようです。
なぜなら、言語は記憶力の発達に伴って生じるからです。
現代の動物たちが、言葉を持たずに吠えることによって、感情表現やコミュニケーションするのも、記憶能力を持たないからと考えられています。
ただ一方でシュタイナーは、レムリア時代の人間の表象力(イメージ力)はきわめて優れており、これによって植物、動物の生命力ばかりでなく、鉱物法則も理解できたといいます。
さらに驚くべきことは、
彼らの持つ意志の力によって、あらゆるものを動かすことができた。
とも述べています。
やがて水と蒸気の環境が濃縮してくると、水と空気は分離し、その結果、エーテル体と肉体も濃縮して、空気のような状態になりました。
さらにそこに、火の要素が組み込まれるようになります。
「火に貫かれる風」となったエーテル体と肉体を、アストラル体と自我が取りまき、人間は、水と風の両方の中で運動することができるようになりました。
この段階では、人間はまだ、自分を固有の存在と感じることはできなかったようです。
レムリア大陸の没落
レムリア時代の地球は、激しい火山活動が行われていました。
その激しい火山活動は、レムリア大陸全土の没落を招きました。
しかし、火山活動が比較的静かな場所に生活していたレムリア人(クラゲ的容姿)は、全体の中では進化の方向にあり、のちに第四根幹人類種となる
アトランティス人の祖先
になりました。
言語は女性から生まれた
ここで興味深いことは、言語の形成が、この時代のアトランティス人の祖先となる、女性たちによって生まれたとされることです。
言語形成の前提となるのは「記憶力」です。
そして、この記憶力の萌芽が、当時の激しい自然力と人間の体験の中で、自然の力の意味を解釈し、そこから生まれる想像力がその後、女性の魂の中で持続的に作用することとなります。
これが、「言語は女性から生まれた」とする背景のようです。
歌の誕生
このように、女性たちはさまざまな自然の力を、心の深みから立ちあがる一種の「自然言語」に置きかえることができるようになりました。
そして、さらにそれが「歌」の表現となってもたらされました。
「善と悪」の道徳観念が生じる
また、この過程から「善と悪」の道徳観念が生じ、思慮深い生活態度が生まれたそうです。
シュタイナー研究者の大野さんによると、
これはまさに、「自然のチカラは神々の創造の力の表現」ということなのかもしれない。
とおっしゃっていました。
自然現象の内にある創造の根源から響きわたる調和が、リズム、メロディー、ハーモニーとなって女性たちの口から表出されたのかもしれません。
そしてそこに自然力への畏怖、神々への畏怖の心が生まれ、宗教の萌芽が誕生し、その対極に「悪」を感じたのかもしれない、と大野さんはおっしゃっていました。
その後の共同生活のための組織づくりも、女性たちの手に委ねられるようになりました。
男性たちの教化もまた、女性たちの進化した魂により行われました。
心情に対する肉体の変化
このように、レムリア時代のアトランティスの祖先となるグループにおいては、女性の及ぼす影響がきわめて大きいものとなりました。
人類の文化形成は、自然の語る言葉を理解する、この時代の女性の魂が基盤となり、人間の母体となる感受性や美的感覚などの感性が磨かれ、成立していきます。
一方、当時の人体は柔軟で変化しやすい状態にありましたが、神的本性の働きによる内面生活の変化で、人々はますます内的心情を表現できるようになりました。
そして次第に、現在につながる形姿が作りだされるようになりました。
つまりは、
人間の心情の変化に肉体が適応していった
とのこと。
そしてまたこの時期には、動植物たちも絶えざる形態変化が生じ、新たな別種の動植物が発生したそうです。
レムリア時代の終焉
レムリア人はさまざまな発展段階を経て、レムリア時代を過ごしましたが、意外なことに、晩期にはそのほとんどは衰弱し、発育不全に陥ったそうです。
ただし、そのうちの一部のレムリア人は、冒頭でお話したように進化をし、今日のヨーロッパの西方の大西洋に位置する土地に住み、次にくるアトランティス時代のはじまりを担う、アトランティス人となっていきます。
Col.3『ノンモとオアンネス』
そこでの人間の生活は、根源の海の中で、あたかもクラゲのように泳いでいた、と描かれています。
これはまさに半田広宣著『2013:シリウス革命』に紹介されている、西アフリカ・マリ共和国のドゴン族に伝わる「祖先はシリウス星から『半人半魚の神ノンモ』としてやってきた」との伝承、またシュメール文明の神話に出てくる半人半魚の神話存在、オアンネスを彷彿とさせる描写です。
シュタイナー思想とヌーソロジーより
まとめ
以上が、レムリア時代における、地球と人間の人体の進化についてのお話でした。
現代の私たちが想像するレムリア人とは、大きく異なるお話でしたね!
レムリア時代の女性たちの歌声って、どんな感じだったのでしょうか?
歌から言葉が生まれたなんて、素敵ですね♪
次回は、またまたみんな大好き、アトランティス時代についてお話していきたいと思います。
次回もお楽しみに♪
コメント