私の宇宙からこんにちは、natanです。
今日は、ψ3~4を学ぶ前に知っておきたい「光」の特徴についてお話します。
これまでのおさらい
アインシュタインの特殊相対性理論
以前「時空」について触れたのを覚えていますか?
アインシュタインが著した特殊相対性理論によると、空間と時間は別々の存在として考えることはできないため、
「時空」とは、時間と空間が一体となった4次元の連続体である。
と話します。
空間にはかならず、時間がセットとして溶け込んでいる。
これが「時空」という概念の特質である、というお話をしました。
そのため、空間に隔たりがあれば、そこには同時に時間の隔たりもあるということになります。
光速度について
この時空4次元連続体の、絶対的な指標とされているのが光速度です。
光速度とは一般に、秒速約30万kmといわれています。
私たちがモノを認識できるのは、光源から放たれた光が、モノに当たることでそれが反射し、目から入ってくることで認識できるのだといわれています。
光源から放たれた光が、モノに当たって反射して、目に入ってくるということは、そこには少なからず時間差が生じていることになります。
そのため、地球から宇宙を眺めたとき、
100万光年彼方に見える星は、100万年前の姿である。
などと言われたりします。
目に映るあらゆる情報は、光によって運ばれてくる。
これが時空を思考する際の、根底にある考え方のようです。
こうした時空に対する思考の前提には、光が空間中を物体のように進んでいくという、暗黙の描像があるようです。
この光が進んでいく速さが秒速約30万kmである、ということですね。
光子の速度実験から生まれた概念
この考え方は、光である「光子」の速度を計測する実験からきているようです。
みなさんもご存知の、「2重スリット実験」のようなスタイルをイメージしていただければわかりやすいかと思います。
左側から光子が発射され、右側のスクリーンに照射される。
原子時計を組み込んだ、正確な計測機器を使って、光子が発射されてからスクリーンへ到達する時間を測ったら0.000…1秒だった、そんなイメージです。
こうした実験により、光速度を持った光が、物質のように空間中を突っ走るイメージが出来上がったようです。
光速度の矛盾
しかし、この話はちょっとおかしいのです。
アインシュタイン自身も、特殊相対論を著した『運動する物体の電気力学について(1905)』という論文の中でこう明記しています。
光速度は将来、われわれの物理学においては、無限大の速度の役割を演じることになろう。
つまり、物理学の体系において、
秒速30万kmとは「無限大の速度」のこと
を意味するのです。
「無限大の速度」とは端的にいえば、光速度とは普通に考えられているような速度ではないということです。
以前の記事でご紹介しましたが、光速度で突っ走ると、空間に変な現象が起こってきますよね。
空間が収縮し、どんどん空間自体が小さくなっていきます。
さらに光速度に近づくことで、グレン!と空間がひっくり返り、素粒子空間に出てしまいます。
その素粒子空間はエーテル空間、純粋持続の空間でもあるので、そこは
時間のない世界
です。
何かが変ですよね、この話。
しっかり計測できる光速度と、空間が反転しちゃう光速度。
この違いって、一体何でしょうね?
半田さんはこの矛盾について、こうおっしゃっています。
純粋に物理的な世界が存在して、「あそこ」から「あそこ」までという幅の間を光が秒速30万kmで進んでいる事は、その計測されている側においては確かなことかもしれません。
しかし、ここで気になるのは、光速度で突っ走っている光自体の無時間的な世界の方です。
これって一体何を意味しているのでしょうか。
時間と別れるための50の方法(1)
つまり、光速度とは無限大の性格上、どのような距離も一瞬で行くことができるとされています。
それが100万光年離れた銀河であっても、光にとっては一瞬の出来事だということ。
「一瞬」と表現していますが、ここには時間の発生はありません。
これは物理学的には「4次元不変距離」という言い方で説明されるそうです。
ds^2 = dx^2 + dy^2 + dz^2 – c^2dt^2
ds^2 = 0
数式で書かれると、まったく意味がわかりませんが(笑)
どうやらこの数式は、
光自身にとってはいかなる距離も意味がない
ということを示しているそうです。
自分が光になったつもりで、考えてみてください。
「わたし」という光にとって、いかなる距離も時間も発生しません。
だから「どこかに行こう」と思った瞬間、もうすでにそこは目的地だった、そんなイメージです。
あれ?でもさっきの実験で光子が発射されてスクリーンに到達する時間は0.000…1秒で、それは秒速約30万kmでしたよね?
なぜ時間が計測されているのでしょう??
光自身が見ている世界
先程の実験と、動画の唯一の違いをあげるならそれは、
見ている方向性
ですよね。
実験を真横からではなく、真正面から見ると、動画と同じ向きになりますよね。
光自身にとって、距離という概念は存在しないので、光にとっての真正面とは「進む方向」ではなく、
光自身が見ている世界そのもの
という表現に変わるかと思います。
そして、光自身が見ている「前」という世界、それが無限大の光速度の世界です。
むむむ…!
もしかしたら、光自身が見ている「前」という世界に何かヒントが隠されているのでは!?
まとめ
以上をまとめると、こうなります。
それぞれの光は、
どうやら、光には二つの種類が存在しているようです。
しかもその二つの光は、一つの空間に重なって存在している…??
それらは、
「距離のある世界」と「距離のない世界」。
さらに、
「時間のある世界」と「時間のない世界」。
この矛盾を紐解くキーワードは、
光自身が見ている「前」という方向性
にどうやら隠されているみたいです。
次回は、この二種類の光の正体について迫ってみたいと思います。
次回もお楽しみに♪
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