私の宇宙からこんにちは、natanです。
今日は、絵画を通して見る世界の見え方の歴史を追ってみたいと思います。
これまでψ3~4の領域についてお話をしてきました。
「ψ3の主体から見た世界は、奥行きのない世界だよ」と聞いても、まだピンとこない方もたくさんいらっしゃるかもしれません。
それはそれで仕方ないのです。
私たち人類は何千年もかけて、今の立体的な世界の見え方を習得してきたのですから。
私たちが見ているこの立体的な世界。
古代の人たちも同じように世界を見ていたのでしょうか?
じつは、歴史を遡ってみると、世界の見え方は今と昔とではまったく違っていたようです。
今日はそんなお話をしてみたいと思います。
古代人の壁画
ときは古代エジプト文明まで遡ります。
その時代の様子は、壁画などに残されていますよね。
それをよ~く見てみると…
すごく平面的に描かれていませんか!?
「肩パッド入れとるんか!?」とツッコミたくなるくらいのバブル的肩(笑)
どうやら古代人たちの世界観は、平面的だったようです。
時代を遡れば遡るほど、絵画の様式は平面的な感覚を帯びていきます。
古代エジプト文明の壁画は、極端といえば極端な平面に見えますが。
マヤ文明では、シンプルな平面で描かれています。
奥行きなどの立体性は、まったく描かれていませんね。
こういった平面的な世界観から、どんどん立体的な世界観へと変わっていった人類。
世界の見え方の変遷は、絵画を通して知ることができます。
絵画の変遷
12~15世紀「ゴシック美術」
遠近法がない時代は、距離を表す唯一の手法は、「遠くの人物は手前の人物の陰に隠れる」という手法だったようです。
14~16世紀「ルネサンス」
この時代に活躍したのはレオナルド・ダ・ヴィンチ、ラファエロ、ミケランジェロなど。
彼らはゴシック美術には見られなかった光の反射や影、写実性を重視した技法、遠近法なども取り入れていきました。
17世紀「バロック美術」
バロック美術の時代は、光と影のコントラストがより印象的になります。
まだまだ絵画の歴史は続いていきますが、とりあえず空間のとらえ方が大きく変わった時代をピックアップしてみました。
といいますか、私は全然絵画に詳しくないので、それっぽく情報収集してみた次第です(笑)
人類が世界を立体的に見はじめた理由(推測)
なぜ人類は、世界に立体性を持たせたのか、自分なりに考えてみたのですが、やはり…
人類の意識が物質に落ち込んだから
なのかなと。
シュタイナー思想で見てみると、15世紀から意識魂の時代に入り、人類の意識は物質へどんどん落ち込んでいきました。
ちょうど意識魂に入った時代に、まさにルネサンスがはじまったんですよね。
ヌーソロジーの空間認識においても、私たちの意識はモノの内部空間であるψ1~2で空間を捉えています。
ですので、物質への執着という点が、こういった空間認識を作り上げたのかな?なんて思うのです。
今はモノを買っても満たされない、モノで幸せにはなれないんだ、と人々は気づきはじめています。
こういった意識の変化も、人間の意識がモノの内部(時空)から外部へ解き放たれていく、そんな時代のはじまりを教えてくれているような気がします。
まとめ
というわけで、こうやって絵画を通して、人類の世界のとらえ方の変遷を見てみると、「けっしてヌーソロジーがトンデモなことを言っているのではない!」ということがおわかりいただけるかと思います。
もちろん、古代人みたいに平面的に世界を捉えよ!と言っているのではありませんよ。
普段何気なく「ある」と思っている奥行きについて、考えるキッカケになればいいなと思った次第です。
世界を平面に戻せ!奥行きは幻想なのだ。
2013:シリウス革命 P284より
次回もお楽しみに♪
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