私の宇宙からこんにちは、natanです。
今日は宇宙を学ぶ上でとても重要な、「時間の概念」についてお話したいと思います。
◎前回までのお話はこちら↓
時間の正しいとらえ方
私たち人間は、時間は一定に過去から未来へ流れていると思っています。
しかし、スピリチュアルや精神世界でよくいわれるのは、
時間は過去から未来へと流れてはいない。
ヌーソロジーやシュタイナー思想でも、
真の宇宙において、時間という概念はない。
真の宇宙において、時間は空間化している。
そういわれています。
このように言われても、私たちにとっては相変わらず時間は発生しているように感じるし、なかなかその本当の意味を理解することは難しいです。
今日は太陽系の歴史、地球紀の進化過程をベースに、現実的な視点でこの「時間」というものに迫り、宇宙的な視点での「正しい時間のとらえ方」についてお話してみたいと思います。
時間の凝縮化
シュタイナーによれば、太陽系が輪廻し、太陽系が物質状態としてくり返し現れるとき、太陽系全体がいわば一つの「植物の胚珠」のように現れるそうです。
「胚珠=種」と思っていただいても結構です。
その太陽系の胚珠が、
短い時間の中で、過去の太陽系輪廻の過程をくり返す
という仕組みがあるそうです。
地球紀において、太陽系が再び物質化するとき、このような過程を経ていましたよね↓
最初から地球紀がマルっとはじまるのではなく、最初に「土星紀太陽紀月紀」をくり返しています。
ただしここで注意なのは、過去の宇宙紀をそっくりそのままくり返すのではなく、時間を「圧縮」してくり返すということ。
このことを、シュタイナー宇宙論では、
時間の凝縮化
といいます。
下記図を見ていただくと、よりわかりやすいですよ。
赤の四角い枠で囲んだ部分が、過去の宇宙紀のくり返しに該当するんですが、ポラール時代からはじまる七根幹時代より、曲線の幅が狭いですよね?
この幅の狭さが「時間の凝縮化」を表現しています。
胎児の成長における時間の凝縮化
ただ、そういわれても、まだイメージがしづらいと思うので、太陽系を人間の胎児に当てはめて再度見てみたいと思います。
上記でも述べたとおり、「太陽系は最初一つの植物の胚珠のように現れる」といいます。
この胚珠が、人間でいえば「受精卵」だと思ってみてください。
受精卵は、わずか10ヶ月で人間の形へと変化していきます。
その間胎児は、原子魚類から哺乳類にいたる5億年の生命進化の歴史を、10ヶ月の間でくり返します。
これが人間でいう「時間の凝縮化」です。
太陽系における時間の凝縮化
これと同じことが、太陽系にも起こっているのです。
再度下記の図で、地球紀における太陽系の進化過程を見てみると…
赤い枠線で囲んだ部分を人間の胎児と関連させると、「宇宙的な母胎の中で育つ太陽系(胎児)の状態」という感じです。
さらに、緑の枠線で囲んだ部分は「出産後の過程」として捉えることができ、ポラール時代から第七根幹時代まで、人間が出生から老人になって死を迎えるまでの一連の人生の流れとして捉えることができます。
人間の胎児でさえもたった10ヶ月で5億年分をくり返してしまうのなら、それが太陽系レベルになったら、どれだけ時間が凝縮化されているのだろうか…。
想像もつきません!!!
時間の加速と停止
宇宙的な視点での時間のとらえ方は、「凝縮化」ということだけでなく、他にもまだ特徴があります。
以前、太陽系は霊的宇宙から下降して、物質宇宙において物質化しているとお話しました。
太陽系の輪廻のお話です。
霊界→アストラル界→エーテル界→物質界と下降し、再度上昇していくわけですが、その上昇するとき太陽系は、物質状態を抜けだし、エーテル化していきます。
そのとき、
太陽系(地球)がエーテル化するにしたがって、時間の進みは速くなる
そうです。
そして完全にエーテル界に入ると、時間は停止してしまうそうです。
このことが何を意味するのかというと、今、私たちが所属するポスト・アトランティス時代より以前の時代は、エーテル界に属していた、もしくはエーテル界に近い場所に存在していました。
ということは、太古の時代は現代より「時間の進むスピードが速かった」「もしくは時間すら存在しなかった」時代だったということになります。
なので、よくスピリチュアル系の話の中で、「レムリアは今から約26,000年前に存在し~」とか、「アトランティスは今から約13,000年前に存在し~」なんて話が出てくるときは、これらはすべて
現在の時間感覚に”翻訳”された表現である
と知っておくことが大切だと思います。
ヌーソロジーでも、半田さんは下記のような図を用いて、古代の時代を説明されます。
半田さんも、
あくまで物理的な時間で見るとこうなっています。
とおっしゃいます。
さらに、今私たちは覚醒期(シリウス領域)に入りましたが、上記の図では「覚醒期:6,500年」と書かれています。
これも今日のお話に照らし合わせてみると、
今の時間感覚だと覚醒期は6,500年あるけれど、実際はエーテル界に近くなっていくので、時間の経過は速くなる
と捉えるのが正しい見方かなと思います。
もしかしたら、数十年~数百年で一気に6,500年を過ごしてしまうかもしれない(笑)
過去と未来の対応
これまでのお話をまとめると、時間は凝縮化過去をくり返すという流れを取ります。
その凝縮化の中で、時間のスピードも減速・加速・停止したりしています。
そして、一連の流れの最後にやってくる重要な過程、というものがあります。
それは…
過去と未来の対応
です。
これが、時間の最後の総まとめみたいな部分にあたります。
シュタイナーは
時間はレムスカート(∞)状に進む。
と言います。
この言葉の意味は、時間は過去から未来へ直線的に進むのではなく、上述したとおり、過去の進化を凝縮しつつくり返しながら、
同時に過去と未来が対応する形で進んでいく
ということです。
太陽系が物質化する最後の時代は「第七根幹時代」。
上記の話と照らし合わせると、第七根幹時代は一番最初のポラール時代に対応する、ということです。
第六根幹時代はヒュペルボレアス時代に対応など。
ファッションでたとえてみる
う~ん、時代という形で見ると、スケールが大き過ぎてイメージしづらいですね…。
もっと身近な例に置き換えて、「ファッションの流行」で考えてみましょうか。
ファッションは、過去に流行った服装が、数十年後にまた再来しますよね。
しかし「再来」といっても、丸っきり過去と同じ状態で再来するのではなく、生地の質・柄・着やすさなどが、未来においては「進化」していますよね。
この状態が「過去と未来の対応」だと思ってみてください。
「過去と未来の対応」には、かならず「進化」が伴っています。
まぁ、映画「プラダを着た悪魔」とか見ると、ファッションに関しては流行を裏で操作している人はいるみたいですけどね(笑)
あと人生においても、「過去と未来の対応」は存在すると思います。
小さなころは無邪気で活発だったのに、大人になって社会に出ると、いろんな縛りや苦しさを体験し、子供のころの自分、本当の自分を忘れがちになりますよね。
その社会経験の中で苦しみながらもいろんなことを学び、一人前の大人になったとき、改めて「本当の自分とは?」を思い出す。
そして「本当の自分に戻ろう」と原点回帰する。
その原点回帰はそのまま子供の自分に戻るのではなく、「社会での学びを生かした”進化”した自分」になります。
これが人生においての「過去と未来の対応」だと私は思っています。
まとめ
以上、時間の概念についての正しいとらえ方のお話でした。
今日のお話をまとめると、宇宙的な時間の仕組みは、下記のように進んでいます。
凝縮化→くり返し→過去と未来の対応(進化)
「歴史はくり返す」と悪い意味でよく使われますが、またしても宇宙の仕組み上、致し方ないことのようです。
こんなことばっかり(笑)
宇宙の仕組みは、いろんな形でホロニックにこの物質世界に投影されています。
時代や歴史だけでなく、自分の人生の中にもホロニックに宇宙的な時間の仕組みは投影されています。
「地球紀」という大きなスケールで時間を捉えづらいときは、自分の身近なところに宇宙的時間の仕組みが現れていないかどうか探してみると、より具体的に理解できると思いますよ。
次回もお楽しみに♪
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