私の宇宙からこんにちは、natanです。
今日は、人間創造の起源である土星紀における、創造神たちの内面生活に関するお話です。
◎前回までのお話はこちら↓
▼ 参考書籍 ▼
内面生活のはじまり
第三ヒエラルキーの創造神は、下記のとおりです。
感覚器官の芽の誕生
アルヒャイの関与により、土星は単なる高次存在たちの本性を反射するだけの存在から、一種の内面生活をはじめることになります。
土星のさまざまな場所で、肉体自我萌芽がきらめき出すことによって、それらは光を放出するようになりました。
その結果、大天使(別名:火の霊)とよばれるアルヒャアンゲロイたちが、彼らの自我意識である「形象意識」を持つことが可能になりました。
アルヒャアンゲロイと、肉体自我萌芽である土星卵とのこのような相互作用の結果、感覚器官の芽が土星卵に組み込まれていったそうです。
新陳代謝が生じる
この後、土星紀はさらに進化し、土星の内部は大きく流動化します。
その状況はとても理解しにくいため、シュタイナーは独特な表現でこう説明しています。
それはまるで、味覚の渦があらゆるところに生じ、さまざまの地点が甘く、酸っぱくて、苦く感じられ、それらが宇宙空間に音響として響き渡っている。
その状況で、今度は天使存在(別名:生命の子ら)であるアンゲロイが土星に関与しはじめます。
彼らはこのような味覚作用と相互作用することで、彼らの生命体から「生命」を土星内部に浸透させます。
その結果、土星卵には、栄養分の取り込みと排泄を担う、新陳代謝のような状態が生じます。
そしてこの過程で再度、第一ヒエラルキーのケルビームが介入し、アンゲロイたちに現在の人間の意識状態でいうところの
夢のない眠りの暗い意識
をもたらしたそうです。
ちなみにこの意識状態は、現在の植物も持っているとシュタイナーは述べています。
人間幻想(ファントム)に達する
この段階で肉体自我萌芽は生命の仮の姿ともいうべき
人間幻像(ファントム)
とよばれる形姿に到達します。
このあたりのストーリーは書籍『シュタイナー思想とヌーソロジー』だけでは、その内容を深堀りすることはできませんでした。
とりあえず、土星紀において人間の仮の姿ができあがったと、ご理解いただければよいかと思います。
プララヤ(休眠期)へ入る
仮象の生命ともいうべきファントム形姿が誕生した後、土星紀宇宙は、進化に関与した創造神たちとともに進化を遂げていくそうです。
そして、やがてプララヤ(休眠期)とよばれる眠りの段階に入り、これらのすべては闇の中に消滅していきました。
そのプララヤ(休眠期)を経た後、消滅した土星紀は、宇宙母胎から次の新しい宇宙である太陽紀として生まれ変わることになります。
まとめ
これまで土星紀を通してどのように人間創造が行われてきたのか、その起源についてお話してきました。
ですが、かな~り理解が難しい宇宙観ですね(笑)
個人的に思ったのは、どうやら物質世界に土星卵が登場すると同時に、第三ヒエラルキーの創造神たちも同時に誕生しているようなのです。
第一、第二ヒエラルキーの創造神は土星に働きかけを行うだけでしたが、第三ヒエラルキーの創造神は、どうやら半物質的に出現した土星と一緒に誕生しているっぽい…。
なので、もしかしたらヌーソロジーでいう主体と自我の関係性のように、半物質としての土星卵の本質や本当の姿は、第三ヒエラルキーの創造神たち自身なのかもしれません。
主体と自我の関係性のように、それらは互いに働きかけあって進化している、という感じでしょうか?
想像することさえ、難しいですね。
また、土星紀において注目すべきことは、人格霊アルヒャイによる外的な熱形成によって
時間(時空)が誕生した
ということです。
現代物理学でも、「時間の生成は熱力学第2法則(エントロピー増大則)と関係している」とされています。
シュタイナー研究者の大野章さんは、非常に興味深いとおっしゃっていました。
次回は、太陽紀に入っていきたいと思います。
次回もお楽しみに♪
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