私の宇宙からこんにちは、natanです。
今日は「宇宙と人間創造」シリーズのまとめ②として、霊的認識力についてお話していきたいと思います。
今日は、これからの人間に備わってくる
霊的認識力の形成
について、シュタイナー研究者の福田秀樹さんの解説をご紹介したいと思います。
そのお話の後で、私たちが目指す正しい進化の形について、解説したいと思います。
◎前回までのお話はこちら↓
▼ 参考書籍 ▼
霊的認識力について
シュタイナーいわく、これからの時代、高次自我の形成にともない
霊的認識力
が発現してくるそうです。
霊的認識力は、これからの霊的文明への移行の鍵となるものです。
霊的宇宙の認識には自我の確立が必須
人間はこれまで、神的指導原理を受動的に受けとってきました。
そのため、漠然とした霊的認識力しか持っていませんでした。
霊的認識力が漠然としているため、正しく霊的宇宙を認識できなかったそうです。
正しく霊的宇宙を認識するためには、第一条件として
「自我の確立」が必須
だったのです。
自我の力で魂の働きを制御する
そして、その自我はこの時代において、十分確立しました。
今後の人類の目標として、身の回りで起こるさまざまな事象に対して、受動的に生じている思考・感情・意志という魂の働きを、自らの自我で意識的に制御すること、これがまず必要になるそうです。
今の私たちは、自分たちの魂の働きをまったく理解できていませんし、思考・感情・意志も上手くコントロールできていないのが現状です。
それを意識的に制御することが求められるそうです。
そして、それらを意識的に制御できるようになったら、純化した思考・感情・意志を自己意識的に霊的宇宙に送りこみ、そのことを通じて霊的宇宙を認識していこうとしている。
これがシュタイナーのいう「霊的認識」だそうです。
私たち自身の思考・感情・意志という魂の成分を一種の道具として使い、自らの力で霊的宇宙を認識していくそうです。
そのためには、まず魂を浄化し、
魂の共感・反感をも自己意識的に制御することが必須
だそうで、低次自我由来の思考・感情・意志だとダメだそうです。
それらを純化・浄化させた、高次自我の思考・感情・意志によって霊的宇宙を認識していくそうです。
魂の浄化が必要
シュタイナーいわく、これから人間の霊的認識力の開花は、
霊視 →霊聴→霊的合一
と進んでいくようです。
その霊的認識力を得るために必要なことは、
魂の浄化
です。
低次自我を脱して、純粋な思考・感情・意志を持てるようにならないといけないからです。
内的思考器官について
自我視点で見てみると、思考・感情・意志は、内的思考器官を通して得られます。
そもそも、内的思考器官というものは見霊能力が変容したものです。
ですので、私たちは思考・感情・意志という日々の意識活動が当たり前すぎて、そのすごさをまったく理解していませんが、内的思考器官とは、じつは、
霊的認識力を育てる重要な器官
だと思われます。
だからこそ、その内的思考器官を意識的に育てていくという意味でも、これからの時代は思考・感情・意志という、魂の働きを能動的に制御・コントロールしていくことが求められていると考えます。
新しい霊性時代のあり方と姿勢
古い霊性時代の霊的認識力
これまで霊的認識力というものは、限られた人だけが持っていました。
それはどういう能力か、分かりやすく表現すると、「お告げを受ける」という形式の霊的認識力です。
これは、現代でもよくある「チャネリング」みたいなものですよね。
なので、そういった能力を持っている人は進化した人間で、能力を持っていない人は無能だと考えてしまいます。
ですが、シュタイナー研究者の福田さんいわく、これは古い時代の霊的認識力だそうです。
受動的に与えられた情報を、そのまま人々に下ろすというスタイルは、古い霊性時代のやり方だそうです。
書籍『シュタイナー思想とヌーソロジー』の中で、福田さんは半田さんがオコツトとチャネリングをしていたその状態を、古い霊性時代の霊的認識力のあり方だとお話されています。
しかし、半田さんはその後、オコツトから受けとった情報を、能動的な思考によって、実際の知覚内容として立ちあげようとしています。
これこそが、新しい霊性時代のあり方と姿勢だと、福田さんはおっしゃっていました。
新しい時代の霊的認識力
私も、ちまたで広がるスピリチュアル情報を見ていて、いつも思うんです。
別にチャネリングできなくてもいいんじゃない?
チャネリングができてしまうと、能動的に思考することができなくなってしまうと思うからです。
それに福田さんがおっしゃるように、今後の霊性回帰、そして進化した霊的認識力の獲得のために求められることは
自分の魂を制御・コントロールすること
そして、
純粋な思考力・感情・意志を得ることが大事
だと思うからです。
ここでいう魂の制御・コントロールとは、私個人としては感情のエネルギー浄化や自己内省などのことだと考えています。
それを真面目に地道に行うことによって、その後、適切なタイミングで霊視→霊聴→霊的合一と進んでいくと考えています。
座学と実技
古い霊性時代と新しい霊性時代のあり方は、「座学と実技」のような関係があると考えます。
「座学」は古い時代のあり方
これまで長い間、先人たちの教えを通して、私たちは霊的世界、宇宙について学んできました。
ですが、それを学んでも、実際そういった世界を目にするということはまだできていませんよね?
なぜなら、それはまだ「座学」段階であり、「そうらしい…」ということを学んだだけなのです。
これがいわゆる古い霊性時代のあり方だと考えます。
「実技」は新しい時代のあり方
それとは逆に、ヌーソロジーを例にあげると、半田さんはオコツト情報のすべてを鵜のみにせず、ご自身でひたすら考えつづけて、ヌーソロジーを構築されていらっしゃいます。
それによって今後、たくさんの人が正しい空間認識を習得していくものと思われます。
この状態は「実技」の段階であり、いよいよ座学で学んだことが実際、体感・知覚できる時代がくるんだと思います。
座学の時代は、もう終わりました。
チャネリング情報もちまたにあふれていますし、ここにきて、自分が新たにチャネリングできなくてもいいと思うのです。
教えを実践に移す!
それこそが、これからの時代に求められる姿勢だと思います。
座学と実技は別もの
車の免許を取ろうと思い、自動車学校に通うとします。
運転の勉強と実際運転するのとは、まったく違いますよね。
座学は道路交通法の勉強や、道路や車の構造、道路上での危険箇所を学びますが、実技は実際車を運転してみて、運転の感覚とその運転の中でしっかり座学で学んだことが行動として実践されるかを、体感レベルに落とし込んでいきます。
実技で求められることと、座学は別ものです。
けっして座学を否定するものではありませんが、そろそろ実技に移りましょうということをお伝えしたいのです。
霊的認識力の形成も、これと同じだと考えます。
ヌーソロジーもシュタイナー思想も、ただ情報を受動的に受けとるだけだと、意識に変化は起こりません。
だからこそ半田さんは、
一緒にヌースの世界に入って思考してください。
と口を酸っぱくしておっしゃるのです。
シュタイナーも「行法」という、霊的認識力を養う実践的な方法を本にまとめています。
実践なくして、意識の顕在化はない!
これに尽きると思います。
まとめ
宇宙の真理を知りたいときは、自分自身を見つめてください。
そこには全宇宙が凝縮化しています。
人間(人体)は宇宙そのものです。
シュタイナー思想を通して、宇宙と人間創造の過程を学んで思うこと。
人間は、創造神のすべてを凝縮化して持っているからこそ、自分を卑下する理由など何一つないということ。
人間はこれまで争いが多かったが、それは成長・進化のために必要だったということ。
そして、現時点での人間もまだまだ進化の途中ではあるけれど、しっかり創造神の意図通り進化していること。(2012年冬至まで)
霊的認識力を得るための内的思考器官を持っているのだから、これを今後、自分の意志で育てていかなければいけないこと。
特殊な能力を持った人がすごいのではなく、すべての人間は霊的認識力の萌芽を持っているから、みんなスゴイということ。
座学はもう終わり、これからは実技の時代。
内的思考器官を活かすも殺すも自分次第。
以上、シリーズ「人体と宇宙創造」これにて終了~♪
お疲れさまでした!
私はどうしても、「人間ってすごいんだよ!そしてあなたも私もすごいのよ!」ということをお伝えしたかったのです。
自分の意志を強く持って欲しい、それで人生は変わる、そして進化できる。
たったそれだけを伝えたかったのですが、いつものように遠回りしながら長いなが~いお話をしてしまいました(笑)
でも、楽しんで読んでいただけたかと思います。
シュタイナーの話は本当に面白いですね♪
ぜひ、今後の勉強にお役立ていただければと思います。
次回もお楽しみに♪
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