私の宇宙からこんにちは、natanです。
今回は、三体思想トライアドローンを理解する上で必要なヌーソロジーの基礎知識について、Ricardoさんに解説していただきました。
▼ 前回までのお話 ▼
必須の基礎知識①
図と地
三体を思考していく上で必須となるヌーソロジーの基礎知識として「反転」と「円心」という概念があるように思うのですが、これらをRicardoさん流に説明していただけますか?
Ricardoさん:はい、ヌーソロジーでいう反転というのは、「図と地」の関係ですね。
黒地の部分が壺に見えたり、白地の部分に着目すると対面している人の顔に見えたりするような錯覚図みたいなものがあるじゃないですか。
Ricardoさん:あのような絵はまさに反転関係の代表的なものだと思うんですけど、どっちを図にして、どっちを地にするかによって、見えてくるものが全く逆で位相が変わる関係性に代表されるようなものを反転と言います。
ここで三体でいうところの反転は、空間と身体。
空間が地だとすれば、身体が図。でも、それぞれは実は反転関係で、どっちを図にしてどっちを地にするかという話ではなくて、お互いが裏表の関係にあるという見方ができるのではないかということを伝えたい。
円心概念
また、円心関係というのは、反転の構造を円で表した図になります。
Ricardoさん:円心関係というのは、それぞれがお互いの中心点と円周が交差している関係です。
右側の円の円周をたどっていくときには、左側の円の円周は右の円の中心に集約されます。
また、逆も同じで、左の円に焦点を当てて円周として回したときには、右の円の円周は左の円の中心に集約されます。
このような円としての反転関係を「円心」と言います。
うんうん、すごい分かりやすいです!「図と地」となると、反転という概念は人間の視点から見れば「全く別物に見える」ということですよね?でも図と地はお互いが補完しあっている。
そうです、そうです。
この基礎知識があった上で三体は話が進んでいくんですね。
そうですね。
必須の基礎知識②
観察子の入れ子構造
三体のお話を進めていく中で、ヌーソロジーの基礎知識として必要なものは他に何かありますか?
Ricardoさん:細かくは説明しませんが、ヌーソロジーで説明している観察子という構造は、natanさんのブログでも取り上げられていて、そこで解説されている通りではありますけれども、三体で重要視している観点だけご紹介します。
三体を考えるにあたって、ヌーソロジーの観察子構造でポイントとして大事だなと思っているのは、次元観察子のそれぞれが何として表されていて…という点ではなくて、構造観として抑えておいてほしい点は二点あります。
一つ目は、観察子というのは各要素が入れ子構造になっている、どこまでいっても入れ子構造になっているという点です。
Ricardoさん:上記の図でいうと、「負荷、反映、等化、中和」というペンターブシステムが観察子に組み込まれています。
それが今度は観察子の中で負荷、反映、等化、中和をくり返すことで、「ψ1、ψ1、ψ2、ψ2」というような対化として現れてきます。
その対化が四段階でセットになって「ψ2-1、ψ4-3、ψ6-5、ψ8-7」という対化の組み合わせが今度は元止揚という構造になります。
さらに元止揚自体でも四段階目が一段階目に凝縮化するという入れ子構造をもっています。
こういう空間性が観察子の全体の中では元止揚だけでなく、「元止揚、調整質、中性質、変換質」というような四段階として現れてきます。
この四段階の構造は、大系観察子、脈性観察子にもそれぞれに入れ子構造なっていて、元止揚、調整質、中性質、変換質の四段階を永遠にくり返す構造になっています。
これが一つ目のポイント、観察子は大きな入れ子構造の永久機関です。
元止揚空間のたたみ込み
二つ目のポイントは、さっき言った元止揚、調整質、中性質、変換質という大きな四段階が各観察子にはあるんですけれども…
Ricardoさん:見方によって構造観の入れ子構造の発展方向が変わります。
たとえば、「人間」から「ヒト」「真実の人間」への方向へ発展していく場合は、次元観察子が大系観察子の中に含まれて、大系観察子が脈性観察子の中に含まれて、徐々に構造が上がっていく形になります。
Ricardoさん:これは逆も然りで、今いる私たち人間、ヌーソロジーでいうところの潜在化した次元観察子ですけども、そこに人間として現れている意識と身体と空間の構造観の背景には脈性観察子がたたみ込まれていて、その背景には大系観察子があって…というふうに、人間に向かってたたみ込まれた方向性というようにも見ることもできるかなと。
うんうん。この方向性は面白いですね。
Ricardoさん:そうそう、ヌーソロジーでも大きな構造に、大きな構造に…という意味で等化、等化、等化…の方向性という説明がされますけども、逆の意味で人間はいろんなものが凝縮化された最終的な場所だとすると、そこには背景としてたたみ込まれてきている大きな構造があるんですよ。
これはヌーソロジーでも言っている話で、書籍「シュタイナー思想とヌーソロジー」でも解説されている話ですけども…、現在の人間は潜在化した人間で、顕在化してくると変換人になって、その先はヒトになって、真実の人間になるというふうに言っています。
この真実の人間の脈性観察子の元止揚、調整質、中性質、変換質といったところは、凝縮化されて現在の人間の潜在化した元止揚空間にたたみ込まれている図があるんですね。
Ricardoさん:これはまさにさっき言った話で、今私たち人間には大きくなっていく観察子の構造が私たちの背景にたたみ込まれて、今の私たちの構造を形成しているというようなことがあるので、結局ループしているし、どちらが正とか否ではなくて、どこを切り口にして見るかということですよね。
三体を考えるにあたってのヌーソロジーの観察子構造としては、永久に入れ子構造をくり返しているというのと、観察子の階層構造が大きくなっていく方向なのか人間にたたみ込まれていく方向なのかは、見方によって違うだけで構造は同じ、そういうふうに観察子の構造を捉えると三体を考える上で役に立ったと思っています。
当サイトは次元観察子に焦点を当てているので、脈性観察子なんてすごいはるか先の世界という感じがするんですが、この三体の人間にたたみ込まれた方向性を見ると、「あれ?脈性ってもしかしてこんなに身近なものだったの?」という感覚が得られますね。
Ricardoさん:そうですね。細かい話をいえば、脈性観察子は特に脈性観察子の元止揚空間から調整質、中性質、変換質は、単細胞生物から始まった生命次元が現れてくる次元ですけども、それが凝縮化された潜在化された次元観察子の元止揚空間は胎内で発生する人体を指しているので、まさに生命進化を背景にした人体が、胎内発達の系統発生で生命進化の形をくり返すというのは、まさに脈性観察子が凝縮化された次元観察子の元止揚が構造的に現れているんじゃないかなと思っています。
ほんとですね。円環状なんでしょうね、きっと。ケイブユニバースのような。
そうです、そうです。
最後に…
そういえば…、以前は「三体仮説」とおっしゃっていましたけど、これって立派な「思想」になるんじゃないでしょうか?
そうですね(笑)そう呼んでいただけると嬉しいです!ありがとうございます!
ではここで「仮説」から「思想」へ修正させていただきます、ということで(笑)(このテキスト対談では既に「思想」へと表記を変えています。)
ありがとうございます!では、このようなヌーソロジーの基礎知識をもって三体思想トライアドローンの詳細な話へ入っていきたいと思います。
次回から第一部に入っていきたいと思います(・∀・)
次回もお楽しみに♪
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