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【シュタイナー】意識魂の時代における人類進化の展望~低次自我と高次自我の共存~

三つの魂アイキャッチ 基礎知識&人類の課題(シュタイナー思想)
natan
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私の宇宙からこんにちは、natanです。

今日は意識魂の時代において、人類がどのように進化していくのかについてお話したいと思います。

◎前回までのお話はこちら↓

意識魂の時代は、西暦1,413年~3,573年までの約2,100年間になります。

そして、私たちが今生きるこの21世紀初頭は、意識魂の時代の約1/3を通り過ぎたあたりです。

地球紀の進化09

それでは、意識魂の時代の詳細について解説していきます。

まずは、意識魂の時代を20世紀「以前」と「以後」の二つに分けてご紹介します。

意識魂の時代:前半(15世紀~19世紀末の約500年)

●真の自我性の形成に向けての準備期間。

●人間が物質身体に深く沈み込み、真の自我性の必要条件である「自我の個体化=自己独立性の確立」を進める時期。

●人間が物質身体に沈み込むことによって、科学認識を通じた物質世界の理解が進む。

しかし、同時に唯物論―経済的世界観が支配的世界観となり、人間のエゴイズムの肥大化とともに、経済活動による自然環境への圧迫(公害問題や環境破壊など)や、霊性との断絶による人間精神の不調が社会表面に現れてくる。

環境破壊

意識魂の時代:後半(20世紀以降の約1,600年)

人類一人ひとりが意識的に、霊性回帰や真の自我性の形成に取り組む時期。人間の真の自我性をもたらす、宇宙的力の働きが強まる。

●準備のできた人から、真の自我性をもたらす宇宙的な力の流入が生じる。真の自我性が目覚めはじめ、人間の魂に霊への通路が開きはじめる。

●真の自我性をもたらす宇宙的な力により、人間の核心変化がはじまる。人間の知覚、表象、感受、意志衝動全体の変化がはじまり、霊的認識力の初期的な発現がはじまる。

●人間の霊的変化と霊的認識力の発現に対応して、人間の霊的世界を含めた宇宙理解が深まりはじめる。人類文明全体が、物質文明から霊的文明へと移行していく。

空と大地アイキャッチ

大きな流れとしては、このような形で、人類は霊性を回復していくことになります。

今私たちが生きる21世紀初頭の時代は、

人類文明が、物質文明から霊的文明へ移行していく発端の時代に立っています。

意識魂の時代は努力する時代

今から本格化しようとしている霊的文明への移行に関して、注意しなければならないことがあります。

それは、意識魂の時代全体が物質文明から霊的文明への「移行期」であるという点です。

つまり、「移行期」である以上、意識魂の時代において

人間は霊(宇宙的力を十分受容することはない

ということです。

つまり、「悟る」や「神になる」という現象は起こらないということです。

意識魂の時代とはその言葉どおり、真の自我性と霊的文明に向けて、人類全体が”意識的に”取り組む時代なのです。

二つの課題

真の自我性の形成は、まず人間の内的な格闘であり、その意味でこの意識魂の時代全体を通して、霊性に向けて人類一人ひとりの魂が試されることを意味します。

社会全体の変化や文明の変化は、この人類総体の内的格闘の結果として現れてきます。

では、どのような形で人間の自我―魂は試されるのでしょうか?

それには、下記のような二つの課題があります。

  1. 人類一人ひとりが霊性への道を歩むのかどうかの選択を迫られる
  2. 高次自我と低次自我が併存する

人類一人ひとりが霊性への道を歩むのかどうかの選択を迫られる

これは、真の自我性が個々の自我に基礎を置き、個々の自由意志を重視するため、霊性への上昇に関しても個の決断、選択を条件とするということを意味しています。

どう進むかはすべて、個人の意志次第!ということですね。

分かれ道

高次自我と低次自我が併存する

これからの時代、準備ができた人から、真の自我性を目覚めさせるための宇宙的な力の流入がはじまります。

意識魂の時代は霊性に向けた移行期であるため、ほとんどの人にとって、その力の流入によって生じる新しい「高次自我」と並んで、これまでの物質的身体に拘束された「低次自我」が併存する時代が続くことになります。

つまり、これから相当期間、

人類は「高次自我」「低次自我」という二つの自我を持って生きていく

ことになります。

低次自我と高次自我

これは意識魂の時代においては、真の自我性の形成に向けて低次自我の影響を克服していくことが、人類の重要な課題となることを意味しています。

この件に関しては、前回のお話でも触れた「感覚魂に悟性魂や意識魂が影響されると引き込まれてしまう」というお話にもつながります。

これからの時代は宇宙の構造を理解した上で、そこから無尽蔵にエネルギーを取りだす、新たなエネルギー技術の開発も進んでいくと思われます。

しかし、人間が低次の自我によってその技術を利己的に転用しようとすれば、きわめて資本主義的な霊的文明が出現することになります。

そのような文明の最悪の結末は、その利己的に走ってしまった人間に対して、「霊性廃退」という大きな代償をもたらすことになるそうです。

まとめ

以上のことから、意識魂の時代においては、どのように霊性を回復していくのかが非常に重要となります。

低次自我の影響を受け、利己的欲望に支配された霊性の時代へ向かうのか?

それとも魂の純化へと向かい、そのような影響を克服した本当の意味での霊性の時代へ向かうのか?

私たちはそのことを問われる、そういった時代に入っているのですね。

そして、この21世紀の初頭なんですが、シュタイナーいわく、

ルドルフ・シュタイナー
ルドルフ・シュタイナー

人間の霊性回復に関する重要な事象が生じる。

といいます。

この霊的事象が、意識魂の時代の人間の霊的進化に大きな影響を与えるとのこと。

natan
natan

これはもしや、2039年のことを言っているのか!?

なんだかとんでもないことが起こる気配!!

というわけで、今日は意識魂の時代における人類が歩む道のりについてのご紹介でした。

次回は人類の進化に関して、シュタイナー宇宙論とヌーソロジーがどのように時代背景が符号しているかを比較していきたいと思います。

次回もお楽しみに♪

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