私の宇宙からこんにちは、natanです。
今日はいよいよ、私たちの時代ポスト・アトランティス時代に触れていきたいと思います。
◎前回までのお話はこちら↓
▼ 参考書籍 ▼
後<ポスト>アトランティス時代
アトランティスの次の時代は、今私たちが生きている第五根幹人類期
後<ポスト>アトランティス時代
といいます。
ポストアトランティス時代における人間の進化については、過去記事にありますので、まだ読まれていない方は、下記記事から順を追って読んでみてください。
今日の記事では、過去記事で詳しく触れていなかった、アトランティス時代末期である古インド文化期BC7227年から、ギリシャ・ラテン文化期AD1413年までの人間進化について、ピックアップしてお届けしたいと思います。
古インド文化期:BC7227年~BC5067年
大洪水による大規模移住
アトランティス末期になると、大洪水によりアトランティス大陸の西方は次第に海中に没し、ヨーロッパが現在のような姿になって隆起しはじめ、アジア南部もその姿を見せるようになりました。
アトランティス人たちは、度重なる大洪水によって、ヨーロッパやアジアへと移動を余儀なくされました。
その結果、能力や精神性の異なるグループが、大陸各地に散在定住するようになっていきました。
当時の先史時代の人々のうち、マヌ(人類の最高指導者)により育てられた指導者たちにより築かれた居住地が、南アジアのインドに生まれ、アトランティス時代後の最初の文化段階である、古インド文化期が創りだされました。
これは、ヴェーダ哲学を生みだした古代インドの文化期よりも、さらに太古に先行する時代の出来事とされます。
ヨーガの誕生
古インド文化期の人々は、すでにエーテル体頭部が肉体頭部に沈み込み、それによって外界に霊的世界を見る能力が失われていました。
そのため、人々の意識はそれまで日常的に見えていた、霊的世界へのノスタルジー(懐かしむ気持ち)で満たされることになります。
現在でもインドで盛んなヨーガは、このノスタルジアを充足し、満足させるために編みだされた技法のようです。
古ペルシャ文化期:BC5067年~BC2907年
ポストアトランティス期に生きる人間の本来の意味は、
彼らが物質界を理解するようになること
でした。
古インド文化期に続き、マヌにより育てられた指導者たちは、第二の文化段階として、古ペルシャ文化期を先史時代の終わりにもたらしました。
ペルシャ地域、すなわち現在のイランに住む人々につながる文化です。
彼らもまた、古インド文化期の人々と同様に、「物質界は幻想であり忌避すべき対象である」と感じていたとされます。
ただし、古インド文化期の人々のように、ノスタルジアに囚われ、物質界から逃避するのではなく、
物質世界には霊的本性が浸透している。
しかしそのまま放置すると、悪神アーリマン(サタン)により、すべてが野生化していかざるを得ない。
したがって、自然界を高貴化し、善神アフラ・マズダと結びつけ、上昇させなければいけない。
と考えていました。
カルディア・バビロニア・アッシリア・エジプト文化期:BC2907年~BC747年
天体運行の研究
先史時代から歴史時代に入り、第三の文化潮流がペルシャ地域からさらに西方に向かう、カルディア・バビロニア・アッシリア・エジプト地域に土台として現れてきます。
古ペルシャ文化期で芽生えた物質世界への傾斜傾向は、この時代においてさらに深まり、カルディア・バビロニア・アッシリア・エジプト文化期を形成します。
天体運行の諸法則が研究され、とくにエジプトにおいては、土地の空間関係を理解するための幾何学が発展し、天上の出来事と、地上で生じることとの関連性を理解することができるようになりました。
利己主義の芽生え
しかし、そのことは逆に人間を次第に物質界に深く傾斜させていくことにつながり、個人の欲求を満足させることのみを目的とする、利己主義が芽生えはじめます。
エジプトでは身体を崇拝することにより、それをミイラ化し、死後長く形態を保つ技術が発達しました。
ミイラ化の意味について、シュタイナーはこう述べます。
ミイラ化は、人間に強い個人意識を植えつけるための準備だった。
このように、この文化期の人間は、幻想である物質の深みにわけ入ることで、神的本性の思考が刻印された物質世界を、人間の手で新たに作りかえようとしました。
ギリシャ・ラテン文化期:BC747年~AD1413年
芸術創作による人格化
第四文化期は、ギリシャ・ローマに生じました。
この時代の人間は、さらに自分の内面を物質界に刻印しようとします。
ローマ文化で誕生したローマ”市民”とは、個々の人格が法的に市民として表現されたもの、すなわち自身の模像を、国家の制度として作りだそうとしたローマ人の精神が背景にあります。
一方で、古代ギリシャの都市国家ポリスにおいては、ギリシャの人々は、自分の国家の一分枝と感じるようになります。
そして、神々の世界を自分自身の模像として崇拝できる芸術にすべく、様々な神像彫刻を創作し、神々の世界を芸術の中に表現しました。
このような行いによって、ギリシャ人は自分の人格を理解するようになり、一方で神々にも人間を人格として把握する精神が生まれました。
この時代のローマ人の衣装トーガが、まさに神々の衣装のように見えるのは、ギリシャ・ラテン文化期での人々の意識が反映されたものといえるかもしれません。
イエス・キリストの出現
この文化期において、人類進化の過程で、史上もっとも重要な出来事が起こります。
イエス・キリストの出現
です。
西暦のはじめに、パレスチナの地で起こったキリスト事件。
シュタイナーによると、
キリストとは、人間に真の自我性をもたらす「本源力」「太陽霊」のこと。
とのこと。
そのキリストが人間に受肉し、さらにゴルゴタの丘で血を流したことにより、人類全体に真の自我性を獲得する可能性が開けたといいます。
キリスト事件を通じ、シュタイナーが「キリスト衝動」と呼ぶ「人類に真の自我性を目覚めさせる力」が、人類全体に注ぎ込まれました。
シュタイナーは、こう言います。
イエスとキリストは別の存在である。
先程もお話したように、キリストとは宇宙的な霊、真の自我性をもたらす巨大な太陽霊のことをいいます。
そして
イエスとは、その巨大な霊を宿した特別な人間だ。
とシュタイナーは述べています。
世界各地に太陽信仰がありますが、古代ゾロアスター教のアフラ・マズダ、エジプト神話のオシリス、ギリシャ神話のアポロンなどは、すべて太陽霊キリストの一つの面が現れたものだそうです。
まとめ
ちょっと長いお話になりましたが、これまでのお話を簡潔にまとめます。
創造神の意図によって土星紀から宇宙と人間創造がはじまり、アトランティス時代にようやく宇宙の神的創造の意図と人間が結びつき、ポストアトランティス時代において人間が真の自我性を形成する流れに入っていきました。
第五根幹人類期(七文化期)は西暦7893年まで続きます。
その後、第六・第七根幹時代へと入り、人間は霊性回帰によってさらに進化していきます。
次回の記事では今回のシリーズの総括をしつつ、人間進化について、私なりの考えをお話したいと思います。
次回もお楽しみに♪
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