私の宇宙からこんにちは、natanです。
今日は、意識活動における次元観察子の各観察子の意味について、私の個人的解釈を交えてお話したいと思います。
次元観察子における意識活動の種類
次元観察子を人間の意識活動に着目して、どのような活動が行われているのか表にまとめたものが下記です。
今日は、各観察子の意味の詳細についてお話します。
ψ1~2
意識にはつねに、「膨張(拡大)」「収縮」という動きがみられます。
ψ1:膨張(拡大)
たとえば、リラックスしているときは、自分自身の感覚に意識が向きますよね。
そのとき、ふわぁ~と意識が拡張するのを感じると思います。
それは、風船が膨らむときの様子に似ているかもしれません。
意識活動のスタートとしては、「自己視点」「内在世界(心)」に起点を置くイメージです。
ψ2:収縮
逆に、意識が自分から離れ、外在世界や他者を認識したりするとき、意識がシュッと収縮する感覚を覚えます。
それは、風船がしぼむ、もしくは割れるときの様子に似ているかもしれません。
意識活動のスタートとしては、「他者視点」「外在世界」に起点を置くイメージです。
さらにこの意識状態は、外側に意識を向けるため、人間型ゲシュタルトの意識ベースになると考えました。
ψ3~4
この階層は、先述したψ1~2を土台として成り立つ階層です。
人間以外の「物」を対象として、意識活動が起こります。
ここではシンプルな「記憶の想起」という意識活動がベースになります。
ψ3:記憶(実体験)
物を見たとき、「これは◯◯で買ったもの」「これは数分前にここに移動させたもの」というように、物と記憶がセットになって意識活動が起こっています。
それは、自分が実際行動を起こすことによって、実体験として自分の中に記憶されたものです。
ψ4:鏡像(非体験)
私たちは、鏡を通してしか、自分の身体をまんべんなく見ることはできません。
鏡像とは、心理学において、赤ちゃんが親を見ることで、
ボクにも目や口が付いているんだ。
と、親を鏡代わりにして、自分の身体を認識していくことをいいます。
幼児は、テレビ番組の戦隊モノやアイドル系のアニメなどを通して、自分を物語のキャラクターと同一視して、そのキャラクターになりきったりしますよね。
子どもにとってそれは、自分が実際体験をして記憶をしていったものではなく、自分ではない別の存在を自分と同一視して、非体験の中でそのキャラクターの記憶を自分のもののように捉え、それになりきってしまうという意識活動が行われています。
これがψ4の鏡像(非体験)の意味です。
ψ5~6
この階層は、ψ1~2の意識ベースと、ψ3~4の記憶を土台に成り立つ階層です。
ここでは、意識の対象が「人(個人)」になります。
先述したψ3~4の意識状態を幼児期とするならば、そのころの子どもはまだ、「私」以外の存在をはっきり意識上で区別していません。
しかし、小学校に入るくらいになると、はっきりと自分以外の存在を認識するため、この階層でようやく「私」と「私とは違う人(他者存在)」を認識します。
さらに自己と他者の認識だけでなく、ψ3~4の物を対象とした意識活動よりも、さらに広い意識活動が行われるのが特徴で、人の背後にある、見えないものまで意識領域を広げるところがポイントです。
ψ5:自己認識
「私」という認識を持ちつつ、「私には親がいて、家族がいる」といったような、自分の中に自分を育ててくれている親の存在や、そこで体験してきた短い人生という名のストーリーがあることを認識します。
ψ3~4のときの物の記憶より、さらに意識領域は広く活動し、自分の中の記憶が連続することによって、そこにストーリー性を持たせることができるようになります。
ψ6:他者認識
「私」を認識することで、「私と違う人」としての他者存在が出現します。
この場合もψ5同様、他者の表面的な記憶だけでなく、他者にも親がいて家族がいて、そこで体験してきた人生ストーリーがあることを認識します。(それは自己にとって非体験のものです。)
ψ7~8
この階層は、ψ1~2、ψ3~4、ψ5~6のすべてを土台にして成り立つ階層です。
この階層は、人が複数集まる階層です。
人が集団を形成する状況とは、会社やチームなど、何かしらの共通目的があって集まっている人たちといえます。
ここでは、一人ひとりが異なった人生ストーリーを持ちつつ、さらに共通の目標に向かっている、いわば第二のアイデンティティのようなものを持って、意識活動が行われる特徴があります。
さらにその集団が向ける意識の対象も、ψ5~6以上の広い領域へ向かう特徴があります。
たとえば会社であれば、海外に取引先がある場合、その国の特徴や歴史的背景までにも意識を広げていかなければいけません。
ψ5~6の個人の人生ストーリーから、社会や歴史などの大きなストーリーへ意識領域が広がる、そんなイメージです。
ψ7:集団認識(自立)
集団を形成する場において、集団の中での自己の役割をしっかり認識しつつ、他者の意見に流され過ぎず、しっかりと自己主張できる、そんな自立した個の集団というイメージです。
そして、集団を離れても「私は私」として、自分の存在をしっかり認められる、肯定できるところも特徴です。
さらに、他者の想いを感じとって、寄り添ったり、自分にできることを考え行動に移す、そして集団が目指す方向性を調整していくといった意識活動が行われると考えてみました。
ψ8:集団認識(同一化)
集団が持つ意味合いはψ7と同じですが、自己においての認識が異なります。
ここでは、「同一化」といって、「集団が自己価値を決定する」という特徴があります。
わかりやすいのが、日本人の村意識です。
日本は古来より村社会で生きてきた民族で、村の決まりは絶対視されていました。
村が自己を決定し、村のためなら必死になって働く、戦うという、一見問題なさそうな意識も、村の掟を破ったり、非常識な行動を取ると、村八分が起こったりします。
個人においても自立した精神を持っていないと、集団に認めてもらうことが自己を決定することであり、集団から外されたときは自己を否定された、存在そのものを否定されたという意識状態になります。
すべてはψ2からはじまる、他者に意識が向いてしまうことがベースとなって起こっている意識活動です。
ψ9~10
この階層は、これまでのψ1~8と違い、下位の意識活動をコントロールしている階層です。
そしてψ9とψ10それぞれが、下次元の観察子全体へ覆いかぶさるように機能しています。
ψ9:思形(悟性魂の基礎)
「思形」は「シケイ」と読みます。
ヌーソロジーの専門用語ですが、意味としては「思考」だと思っていただければ大丈夫です。
「思形」とは、シュタイナー思想でいう「悟性魂の基礎」に該当します。
ψ10:感性(感覚魂の基礎)
「感性」とは、シュタイナー思想でいう「感覚魂の基礎」に該当します。
この領域は少し複雑な働きを持っているので、もう少しヌーソロジーの知識を深めてから再度触れたいと思います。
全体像のまとめ
上記の内容をψ1~8までまとめると、下記のようなイメージです。
観察子の数字のカウントは、
ということがポイントになります。
幼児は自分のこと、そしてかろうじて自分の周りまでしか意識領域を広げられません。
しかし大人は、物事の背景や社会背景、歴史、さらには未来までも意識を広げることができます。
このように、私たちの意識はつねに風船を膨らませたり、しぼませたりするように、膨張、収縮をくり返して、意識を広げる範囲をいつも変えているのです。
これら意識活動はすべて、ψ1~2の膨張・収縮をベースとして行われています。
まとめ
以上が、私の個人的解釈によってまとめた観察子の内容です。
今日のお話を読んで、「意識の広がり=空間の広がり」という意味がなんとなく伝わりましたでしょうか?
意識を広げることによって、その分、空間の広がりを私たちは捉えているんです。
次元上昇とは物理的な空間の変化ではなく、意識の拡張具合のことをいいます。
私の考えとしては、観察子という概念は、物理的な空間のカウントではなく、意識の広がりと、そこで捉えている空間の広がりのことを指す数字だと考えています。
なので、ヌーソロジーを学ぶときは、つねに自分の意識がどこを向いているかに着目することが大切だと思っています。
外側の物理的空間を見ても意味がありません。
物事の背景にある空間やストーリー性を、どこまで自分の意識が捉えているか。
この自分の意識活動に着目することが大切です。
今回の解説は本家ヌーソロジーとは異なりますが、まずはこういった身近なテーマを使って、観察子概念に慣れていっていただければいいなと思います。
次回もお楽しみに♪
コメント