私の宇宙からこんにちは、natanです。
今日は、等化の概念について大切なお話をしたいと思います。
等化は「統一」することではない
「等化」とは、正反対に拮抗している二つの力(対化)を、精神の力(ヌース)によって一つにまとめることを言います。
「二項対立を一つにまとめる」という言葉の印象から、等化は「統一する」という言葉と同じ意味を持つと思われがちです。
しかし、これは大きな間違いです。
対化の関係が成立するときの前提条件は、それぞれの力が真逆の方向を向いているということ。
二つの力が綱引き状態になったとき、対化が成立します。
それぞれの力が真逆の方向を向いているということは、言い換えると、人間の男女のようにお互いが真逆の性質を持っているということです。
だから、対化は円心関係で表現されます。
人間の男女で考えるとわかりやすいのですが、男性に「君は女になれ」と言ったり、女性に「君は男になれ」と言っても、土台無理な話ですよね。
「統一」という言葉には、その「土台無理な話」がそもそも含まれています。
人類の歴史は統一に向けての争いの歴史でもあります。
その「土台無理な話」を成立させるためには、強者が弱者を従属させたり、強者が弱者や自分たちに不都合な存在を滅亡させたりすることで「統一」を達成します。
なので、「統一」には強い力で相手をねじ伏せる、抹消していまうというような、血生臭いものが含まれています。
等化は差異を認めること
それでは、「等化」とは一体どのような意味を持つのでしょうか?
それは、差異を認めることです。
対立している二つの力は、それぞれ正反対の性質を持っています。
その正反対の性質を認め合うのです。
差異を認め合うと、対化の関係を持つ両者は「では、どうすればお互いにとって良い未来が拓けるか?」と思考せざるを得なくなります。
その思考こそがヌースなのです。
しかしこれは、簡単な話、楽に達成できる話ではないのです。激むずです。
激むず事案が日常的に潜んでいるこの世界において、力の行使では何も問題は解決できません。
人類の歴史がそれを証明しています。
だから、考えることが大事!学問が大事!ということで、福沢諭吉は『学問のすゝめ』を書いたのです。
思考力こそが人類を平和へと導く。
思考力を持たない人が、力で相手をねじ伏せるのです。
日本の精神を見習おう
日本という国は、差異あるものを上手に融合させる力を持っています。
平安時代の日本は、1/3が日本に帰化した外国人で占めていたそうで、日本という国は世界で唯一多民族国家を成立させた国だと言われています。
なので、日本人はもともといろんな国の血を持った混血種なんですね。
現代日本人にとっては、ビックリな話ですよね。
純正の日本人の血などない、ということになりますから。
その他にも神道と仏教の融合や、外来宗教が入ってきても争うことなく共存してしまうおおらかさがあったり、輸入してきた文化を日本文化と上手にコラボレーションさせたりと、日本には見習うべき精神があります。
「日本人を見習う」のではなく、「日本の精神を見習う」ことが大事。
現代日本人は私も含めて、そんなに上手に精神を発揮できていないので(笑)
歴史を学ぶことで、等化の意味も理解できると思います。
今日引用したYouTubeチャンネル『むすび大学チャンネル』の小名木善行さんの解説は、日本の精神をわかりやすく学べるので、ご興味ある方はぜひ見てみてください。
それでは次回もお楽しみに♪
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