
私の宇宙からこんにちは、natanです。
今日は、感性ψ10に関して、感覚と記憶の連動についてお話したいと思います。
◎前回までのお話はこちら↓
▼ 参考書籍 ▼
以下の解説は、本家ヌーソロジーの内容を私流に解釈したものです。本家ヌーソロジーの解説とは異なりますので、ご理解のほどよろしくお願いします。
またψ9以上の観察子解説は、「潜在期における次元観察子」になりますので、空間認識ではなく、人間の意識発達というジャンルで解説をしています。
感性ψ10=感覚魂の基礎
感性とは、シュタイナーでは「感覚魂」の基礎に該当します。

シュタイナーはこう述べます。

感覚魂は、自分が出現させる感覚内容を、エーテル体から取りだしてくる。
以前、元止揚の奇数空間はヌーソロジーでは「純粋持続の空間」、シュタイナー思想では「エーテル空間」というとお話しました。
その空間は記憶が保存された、記憶が息づく世界です。
つまり、感覚魂が感覚内容をエーテル体から取りだすという行為は、
記憶を取りだしている
ということになります。
これによって、自我意識の土台が出来上がります。

自我の環世界
煮物の香りを嗅ぐと実家を思い出す、マグカップを見ると「これはあの人がプレゼントしてくれた大切なコップ」、さらには「このコップは昨日もここにあった」というように、感覚を通して得た情報には、かならず自分の記憶がセットになってくっついています。

私たちは当たり前に世界を見ていますが、本当は感覚を通してつねに記憶が想起され、自分だけの記憶を通して世界を見ています。
あるがままの世界を見ているわけではないのです。
目の前の世界は、自分だけのオリジナルストーリーで埋め尽くされています。
記憶の持続が、この「前」という世界に湧いて出てきているのです。
これが自我のフィルターですね。
「自我の環世界」ともいいます。
この記憶という持続があるからこそ、私たちは世界にふくよかさを与えて見ることができるのです。
環世界(かんせかい、Umwelt)はヤーコプ・フォン・ユクスキュルが提唱した生物学の概念。環境世界とも訳される。
すべての動物はそれぞれに種特有の知覚世界をもって生きており、その主体として行動しているという考え。
ユクスキュルによれば、普遍的な時間や空間(Umgebung、「環境」)も、動物主体にとってはそれぞれ独自の時間・空間として知覚されている。
動物の行動は各動物で異なる知覚と作用の結果であり、それぞれに動物に特有の意味をもってなされる。
持続空間を意識化させよう
奇数側の空間は潜在化しているといわれていますが、じつはつねにず~っと四六時中感じとっているのです。
ぜひ、その点に意識的になってみてください。

空間全体の反転を目指すために、知覚行為を通して感じられた思い出や記憶を、一つずつていねいに拾ってみてください。
そこであなたは何を感じるでしょうか?
その「感じる」を意識的に行うことで、「感性そして持続空間とはこういう空間だ」というのが次第に分かってくると思います。
そして、意識的に拾ったものが増え、空間全体にそれが波及したとき、「前」という空間が持続の世界だったと気づきます。
けっして持続空間とは、異次元の空間ではありません。
すでに感じとっている空間なのです。
意識化することで持続空間を対象化することができます。
それが感性ψ10が生みだす主体側の世界、持続空間です。
まとめ
私が何を言っているのか、よく分からない方もいらっしゃるかもしれませんが、持続空間は感覚的世界なので、言葉で表現するのがすごく難しいです。
ですので、まずは意識的に「感じて」みてください。
目の前の世界は自分だけのオリジナルの世界。
このことをよ~く考えてみてくださいね♪
次回もお楽しみに♪
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