私の宇宙からこんにちは、natanです。
前回まで土星紀についてお話してきましたが、今日は太陽紀についてお話します。
◎前回までのお話はこちら↓
▼ 参考書籍 ▼
太陽紀のはじまり
太陽紀は、土星紀宇宙が消滅するプララヤ状態から、やがてマンヴァンタラとよばれる目覚めの状態が起こるとともに、新たな惑星紀宇宙として立ちあがります。
このプララヤ(休眠期)→マンヴァンタラ(目覚め)は、現在の人間の眠りと目覚めに相当するそうです。
人間が眠りの世界から、新たな一日に向かって生まれ変わるように、土星もまた太陽となって、生まれ変わります。
土星紀の進化過程を短くくり返す
土星が太陽として生まれ変わる際、ただ単に生まれ変わるのではなく、
太陽紀として、土星紀の進化過程を短くくり返す
ことからはじまります。
このように、前宇宙紀の進化過程を短くくり返すことは、太陽紀以降の惑星紀にも共通する出来事です。
この件については、以前もお話しましたので、下記記事をご一読ください。
熱の凝縮化の発生
次に、土星紀から太陽紀への展開で起こったことは、熱の凝縮化です。
シュタイナーによれば、この凝縮化によって、熱はやがて気体ともガスとも表現される固有の状態になります。
熱と気体と光の宇宙体が生じた
ここでもう一つ重要な点は、シュタイナーによると、濃縮化の一方で、熱の希薄化が生じるということ。
この希薄化によって、熱は一方では、光(光エーテル)へと進化します。
したがって、土星紀から太陽紀状態へ移行するということは、
熱と気体(ガス)と光からなる宇宙体が生じた
ということになります。
またしてもイメージしづらい宇宙観ですね…。
人間存在に生命体を与えた
そしてこの移行に、土星紀において一段階進化した各ヒエラルキーの高次存在(創造神)が、新たに太陽紀に関わってきます。
中でも重要なのは、土星紀での働きを通じて進化した、叡智霊キュリオテテスの関与です。
キュリオテテスが太陽紀にエーテル体(生命体)を流出する能力を獲得し、人間存在に生命体を与えることが可能になりました。
これにより人間は、ガス体としての形姿とともに、生命体を得ることができ、土星紀における意識よりも一層高次の意識である、眠り(睡眠状態)の意識を獲得しました。
キュリオテテスの関与によって、人間は肉体の形成に続く、次の段階である生命体の獲得へと進化していきました。
ここでの人間の姿は、太陽内に充満しているガス体として存在している、とイメージしていただければよいかと思います。
空間の創造
以下、書籍『シュタイナー思想とヌーソロジー』より抜粋したものです。
Col.1『空間の創造』
土星紀において時間が創造されたと述べてきましたが、太陽紀では空間が創造されたとシュタイナーは述べます。ただその表現はなかなか理解しづらいものです。
これは下記のように表現されています。一つの詩のように見てください。
「意志霊トローネがケルビームに供犠をささげる。それを見ていた叡智霊キュリオテテスが太陽の中心に舞い降り、トローネの供犠に帰依する。
キュリオテテスに供犠の像が煙として現れ、全ての方向に煙が広がり、やがて球形になる。
そのような煙の雲海から大天使アルヒャアンゲロイの姿が現れ、キュリオテテスの贈り物としての煙を光として反射し内部を照らし出す。
このようにして太陽紀が熱と供犠の煙から創造された。
この時大天使は時間の中にあったものを空間として返した。
すなわち時代霊(注:人格霊、始原の霊ともいう)アルヒャイを通して得たものを空間として返した。
別な見方で言えば、キュリオテテス叡智霊が自らの本質(内面世界)を大宇宙に贈り与え、この本質は大天使により反射され、外面から叡智霊に向かってくる。
土星紀によりアルヒャアンゲロイから生まれた以前と以後の時間が、太陽紀において内面と外面に変化し「空間」がうまれた。」
(『薔薇十字会の神智学』平河出版刊1985 R・シュタイナー著 西川隆範 訳)
シュタイナー思想とヌーソロジーより
う~ん、とても理解しづらい内容ですね…。
でも、何かヌーソロジーの構造と接点がありそうな予感。
まとめ
こうして、太陽紀もやがてプララヤ状態(休眠期)となり、宇宙の消滅が訪れます。
そして、プララヤからマンヴァンタラ(目覚め)を迎え、新たな宇宙としての
月紀
が出現することとなります。
次回は月紀のお話をしたいと思います。
次回もお楽しみに♪
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