私の宇宙からこんにちは、natanです。
今日は元臨床心理士の春井星乃さんから、意識顕在化を目指す上で大切なことを学んでいきたいと思います。
春井星乃さんの考察
人間は3つのメガネをかけている
私が構築しているヌーソロジーは、本家ヌーソロジーとシュタイナー思想、そして元臨床心理士である春井星乃さんが提唱しているイデアサイコロジーを参考にしています。
とくに星乃さんは心の専門家なので、私も心のケアを軸としたヌーソロジーを構築しているため、とても参考にしています。
私が星乃さんの考察を参考にする理由は、自分の意識顕在化の経緯をふり返ってみると、星乃さんがおっしゃる通りの流れで、顕在化が起こっていたからです。
星乃さんいわく、
人間は3つのメガネをかけている。
とおっしゃいます。
人間は3つメガネをかけているんですが、それに気づいていないんです。メガネなんてしていないと思っています。しかも、それはそれぞれ色が付いています。色付きメガネです。
色はなんでもよかったのですが、3つなので色の3原色を当てます。一番外側は赤色メガネ、2番目は黄色、一番内側は青です(今は3原色はシアン、マゼンダ、イエローみたいですが、昔の単純な方を使います)。
この3つのメガネを外側から順に外していくことが、自我の克服、自我を超えるということだと私は考えています。
星乃かたちみ:人間は3つのメガネをしている
メガネには3種類の色があり、外側から「赤→黄色→青」の順番になっていて、各内容は下記の通りです。
自分の過去の体験をふり返ってみたら、ものの見事にこの順番で私はメガネを外していました。
詳しいお話は星乃さんのブログをご覧いただきたいのですが、どうやら新しいサイト開設によって、ブログの方を閉じるという話もあるようなので、私が意識顕在化において大事だと思う部分を、ピックアップしてご紹介したいと思います。
赤色メガネ
一番外側は赤色メガネで、親子関係や社会の影響によってできるそうです。
親が自分の思い込みや理想を押し付けて育ててしまうと、子供はそこで得られた自分イメージを本当の自分と思い込んでしまいます。
これが認知療法でいう「歪んだ信念」となり、様々な精神病理を作りだします。この「歪んだ信念」が赤色メガネです。
13~14歳から、アイデンティティの確立の課題がはじまるそうです。
マーシャ(Marcia,J.E.)という研究者が提唱したものの中に、自我同一性の発達段階には、
という、4つの段階があるそうです。
上記の中で、「早期完了」というものが赤色メガネになるそうです。
また、社会の影響によって生じる「権威主義的パーソナリティ」も赤色メガネに入るとのこと。
これらはどれも、本当の自分とはまったく関係のない、「作られた自分」を自分と思い込んでしまっている状態だそうです。
3つのメガネは外側から外さなければならず、この赤色メガネを外せていないと、赤、黄色、青の3つのフィルターがかかっていることになるため、見ている世界は真っ黒だそうです。
この赤色メガネを外すには、赤色メガネがネガティブで濃い場合はカウンセリングが必要ですが、やはり自分と向き合い両親を客観的に見ること、自分の劣等感や自信のなさと向き合い現実を見ること、周囲に流されるのではなく、自分の生き方を模索することが大切になるのではないかと思います。
皆さんはどうでしょうか。両親を客観的に見ることはできますか?人間は誰でも欠点はありますよね。でも、親や権威を客観的に見ようとして、欠点は何かと考えた時、何か嫌な気持ち、これ以上考えたくないと感じるならば、この赤色メガネを外せていないかもしれません。
黄色メガネ
二番目のメガネは黄色メガネで、エニアグラムタイプのメガネだそうです。
黄色のエニアグラムのメガネと最後の青のメガネをしている状態では、人間は緑の世界に住んでいます。
このブログではエニアグラムタイプは、乳幼児期に形成された「自己イメージ」と「世界・他者イメージ」によって作られているとお話してきました。
この乳幼児期に作られた「自己イメージ」にそのまま自分を同一化し、「世界・他者イメージ」を現実の世界と他者に投影して見ている状態が、エニアグラムに支配され、コントロールされてしまう状態です。
自分がエニアグラムのどのタイプに該当するのか、自分自身がわかっていないと、この潜在化している時期のエニアグラムは、とても自分を悩ませます。
ですので、一度自分がどのタイプに該当するのか調べてみるとよいと思います。
では、このエニアグラムタイプの影響を克服するには、黄色のメガネを捨てるにはどうしたらいいのでしょうか。
それは、エニアグラムタイプをまず意識化し、それは乳幼児期に作られた幻想でしかないと理解することです。これには構造面の理解が役に立ちます。そして、怖いことを徐々に行動に移し、成功体験を増やしていくこと。すると、現実の世界と他者から「世界・他者イメージ」が、自分から「自己イメージ」が引き剥がされます。それらは自我に取り込まれ、自我の一部になり、自分の個性、能力となっていきます。
ただし、星乃さんがおっしゃるには、赤色メガネをかけたままだと本当のエニアグラムのタイプが見えてこないそうです。
そして、人によってはメガネを外す作業は、とても大変なものになる場合もあるそうです。
エニアグラムタイプを観察する自分を作り、それは自分の幻想でしかないということを理解すると、それまでの恐怖はそれを世界に投影していただけなんだとわかります。
言葉で言うのは簡単ですが、赤色メガネを意識化して外し、黄色メガネも意識化して外す……これはカウンセリングで行うと何年もかかる大変な作業です。特に赤色メガネの濃い、ネガティブな信念が強い患者さんは尚更、生きるか死ぬかという血反吐を吐くような思いをしながらの作業となります。
そして、理論的にもエニアグラムタイプの構造を知り、他者のタイプも理解することで、黄色メガネを完全に外すことが可能となります。
青色メガネ
最後の青色メガネは、ヌーソロジーでいう「自己他者構造」を見ている世界です。
ここにきて、ようやくヌーソロジーが出てきましたね!
ヌーソロジーはこの「自己他者構造」の仕組みを明らかにすることで、正しい空間認識を持って、世界を捉えていこうとしています。
ですので、人間型ゲシュタルトとしての「自己他者構造」を取り除くことが、青色メガネを外すことだそうです。
ヌーソロジーを理解して初めて、人間はフィルターなしの本当の世界を見ることができるんだと思うのです。それがオコツトのいう「変換人」の世界なんだと思います。
半田さんは「見ている自分」「見られている自分」「他者の視線」などとよく言いますが、赤色メガネや黄色メガネをしている状態では、同じ言葉も全く意味が違って認知されます。
黒い世界の「見ている自分」「見られている自分」、緑の世界の「見ている自分」「見られている自分」、青の世界の「見ている自分」「見られている自分」は全く違うものです。
半田さんが言う青の世界の「見ている自分」「見られている自分」という意味を認知するには、自分も青の世界にいなければなりません。
そうでなければ、頭でただ単に理解しているだけで、感覚レベルで理解することはできないと私は思っています。
まとめ
以上が春井星乃さんの、3つのメガネに関するお話でした。
私自身、2017年に人生のどん底に落ちて、そこから這い上がり、心のケアを通して自己改革、そして空間との連動性を獲得してきました。
どうしてもプライベートな話になってしまうので避けていたのですが、私もじつは2017年に赤色メガネを強制的に外されたタイプです。
言葉では表現できないくらい、たいへん苦しい思いをしました。
病気にならなかったのが不思議なくらい、本当に苦しくつらい体験をしました。
人類全体がそういう体験をして、意識の顕在化を図っていく必要があるとは、私自身思っていませんし、そうあってほしくないと思っています。
ただ、こういった心に関する知識を知っているだけで、以前とは違った視点で自分自身と向き合えますし、ヌーソロジーの勉強も自己と他者の関係性を通して、宇宙が私たちに教えたがっている真理を理解できるようになると思います。
これまでお話してきた魂のバランス、そして自分がかけているメガネをどうやって外していけばいいのか、みなさんお一人お一人でじっくり考えてみてください。
カウンセリングが必要な場合は、勇気を出してトライしてみていただきたいです。
私も自分が提供できる情報は、今後も惜しみなく当サイトに書きつづっていきます。
あとは、ご自身で自分に合った方法を見つけて、行動に移してみていただければ幸いです。
次回もお楽しみに♪
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