私の宇宙からこんにちは、natanです。
今日は、思形ψ9の詳細についてお話していきたいと思います。
▼ 参考書籍 ▼
思形ψ9について
感性を対象化させる
これまで、感性ψ10がどのように人間の元止揚をなぞっていくのかについてお話しました。
この感性ψ10が生みだした空間は、思形ψ9が働きだすまでは、人間の意識に空間として対象化されることはありません。
思形ψ9が働きだしてはじめて、感性ψ10がなぞってきた空間が対象化されてきます。
悟性魂の基礎
思形ψ9とは、シュタイナーのいう「悟性魂の基礎」に該当します。
思形ψ9の発達によって、人間は言語を通して概念を働かせて、事物のイメージ化を行ったり、判断を下すことが可能になります。(知覚的思考)
時間が流れる
また、感性ψ10から思形ψ9へと意識が移るとき、意識経験として大きな変化が起こります。
それは、時間が流れるということ。
感性ψ10では、「時間が流れる」という認識はほとんど生まれていません。
幼児を見ているとそのことがよく分かりますよね。
幼児には「過去―現在―未来」という、明確な時間感覚はありません。
時間の認識も思形ψ9の発達によって感じとられてきます。
ヌーソロジーでは
思形は時間として現れる
とも表現されています。
思形ψ9は奇数側の数字を持ちますが、客体側の空間を生みだすため、元止揚の偶数側をなぞっていきます。
思形ψ9がどのように人間の元止揚をなぞり、空間認識が生まれるのか、詳しく見ていきましょう。
思形ψ9の動き
ψ2~1への交差
意識の方向性が感性空間(奇数空間)から思形空間(偶数空間)へと移りはじめ、物体としての対象概念の認識が確立してきます。
思形ψ9の登場によって、意識が人間の外面から内面へと移行しはじめる位置といえます。
意識が人間の外面から内面へ移行しはじめることによって、のちのち現在を中心にして、時間の流れが意識化できるようになります。
そして、今目の前に「ない」ものでも、どこかに「ある」ということがハッキリと認識できるようになってきます。(事物の表象化)
意識が、言語世界を中心に働きはじめます。
ψ4~3への交差
意識の方向性が、他者の視線(左右軸)へと移ってきます。
幅の世界を取り込む、という感じですね。
一つの物体を客観的なものとして見ている意識の位置、と考えるとよいと思います。
この位置が確実化してくることによって、主体と客体の分離感覚がハッキリとしたものになってきます。
思形ψ9は、主体の拠点を肉体として見はじめ、「モノの手前にいる自分」という感覚を強固なものにしてきます。
ψ6~5への交差
自己中心化の位置である肉体と、周囲の空間の対峙関係が明確なものになってくる領域です。
想像的自我の拠点であった、身体の自己中心化の位置と、自分の名前を一致させ、ψ6側の領域が自我意識の拠点としてはっきり意識化されはじめます。
それに誘発されるようにして、自己と対峙する他者存在が、個別に意識化されてきます。
小学校の低学年の時期に、クラスメートが自分とは別の人格を持った存在として、じょじょに意識化されてきたときのことなどを思い出すといいでしょう。
ψ8~7への交差
ここでは、自分を含んだ集団的意識が形作られる意識の位置です。
客観的な空間認識が確実化し、同時に集団への帰属意識の形成が行われてきます。
規則や規律を守らなくていはいけない。
自分はまだ子供である。
日本人である。
自分がより大きな集団の一部である。
このような認識の基礎は、すべて人間の思形における、このψ8~7領域で作られてくると考えていいでしょう。
思形ψ9は7~14歳までをなぞっていく
この思形ψ9は、感性ψ10とは間逆の構成を取りながら進んでいき、人間の年齢でいうところの7~14歳のころに、元止揚をなぞっていきます。
ここにきてようやく、人間型ゲシュタルトの意識ベースが整うという感じですね。
このように感性と思形の発達によって、元止揚は塗りかえられ、物質世界を認識するための意識が育っていくようです。
感性空間と思形空間の違い
感性空間と思形空間の違いは、下記のとおりです。
として、お互いに直交する関係となって働いています。
この感性と思形それぞれの軸は、見方によっては「槍」のように見えますよね。
ヌーソロジーでは、感性と思形が生みだす軸を
カシウスとロンギヌスの槍
と表現します。
この槍によって私たちは、「時空に串刺しにされている」ということらしいです。
まとめ
次回はカシウスとロンギヌスの槍について、お話したいと思います。
次回もお楽しみに♪
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